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インターバルトレーニング中に GPS のペースがばらつくのはなぜ?

インターバルのダッシュは、ペース計算がいちばん苦手とする条件——短い距離を短い時間で走る——をそのまま満たしてしまうからだ。GPS の受信機は、どれだけ速く動いていても、位置の記録に一定の小さなぶれを持つ。長い山行全体で計算した普通のペースなら、そのぶれはほとんど表に出てこない。同じ計算を 30 秒の区間まで縮めると、ぶれは背景ノイズのままではいられなくなり、結果を左右する分の大きさになる。

結論から言うと

ペースは距離を時間で割って求める数字で、インターバルのダッシュはその両方をわざと小さくする区間だ。ダッシュは長くても 20〜30 秒、距離にして数百メートルということもある。これくらい短い距離になると、いつもなら数メートル程度の GPS の位置のぶれが誤差として無視できるものではなくなり、距離全体に対して無視できない割合を占めるようになる。同じぶれはゆっくり歩いているときにも存在するが、そのときはずっと大きな距離とずっと長い時間の中に埋もれてしまうので、気づくことはまずない。

ダッシュは、普通のペース表示が速くなっただけではない

GPS の受信機が返しているのは位置であって速さではなく、速さやペースはあとから二つの位置とその間の時間を比べて求められる。長く安定して歩いているあいだは、記録点ひとつひとつの小さな誤差は、実際に進んだ距離の大きさに比べればごくわずかで、ほとんど影響しない。インターバルはこの比率をひっくり返してしまう。ダッシュは速く進むが、それだけ早く終わりもする。つまり、その 20〜30 秒に含まれる GPS 記録点の数も、時間も距離も、両方とも短いままだ。そのなかの一点にたった 1〜2 メートルのぶれがあるだけで、それと比べる実際の距離自体がさほど大きくないため、結果に占める割合が大きくなってしまう。

これは、立ち止まった瞬間にリアルタイムのペース表示が跳ね上がる現象とは少し違う。根っこにある仕組み——GPS の位置のぶれを小さな距離で割ってしまうこと——は同じでも、立ち止まったときは移動がまったくのゼロになるのに対し、ダッシュはその間ずっと動き続けている。短いだけで、止まっているわけではない。だから出てくる数字は、立ち止まったときのペースほど無意味ではないが、数分間の歩行から計算したペースに比べれば、割合として多くのノイズを含んでいる。

休憩には、少し違う理由で逆の問題がある

ダッシュとダッシュのあいだの休憩は、たいてい立ち止まるか、ゆっくり歩くくらいの動きしかしない。つまり立ち止まった状態に近く、そのあいだに進む距離もわざと小さい。だとすると、休憩中に生じるわずかな GPS のぶれが、その小さな距離全体に対して大きな割合を占めてしまう——これは、立ち止まった瞬間にリアルタイムのペースが不安定になるのと同じ算数だ。休憩はそもそも意味のあるペースを示そうとする区間ではないので、実際に困る場面は多くないが、インターバルのダッシュも休憩も、理由は少しずつ違うにせよ、どちらも GPS のペース計算が苦手とする側に位置していることは覚えておく価値がある。

インターバルが長くなるほど、思ったより早く安定する理由

ノイズの大きさはインターバルの長さに比例して増えたりはしない——数メートルという位置のぶれは、インターバルが 15 秒でも 2 分でも、だいたい同じくらいの大きさのままだ。変わるのは、それと比べる実際の距離のほうで、インターバルが長くなるほど大きくなっていく。2 分間の区間なら、15 秒のダッシュを支配していたのと同じぶれが、山行全体のときと同じように全体に対する小さな割合まで縮む。インターバルトレーニングそのものが信頼できないわけではなく、とりわけ短くて速い区間だけが、わずかな GPS のノイズが結果を大きく左右してしまう特別なケースということだ。

どの数字を信じればいいか

一本のダッシュが終わった瞬間に表示されるペースは、インターバルのなかでいちばん信頼性が低い数字で、これは普通の山行でリアルタイムのペース表示がいちばん当てにならないのと同じ理由による。セット全体——複数のダッシュと休憩を通しての総距離と総時間——は、ひとつひとつのインターバルを見るよりずっと安定している。同じ GPS のぶれに対して、実際に動いた距離の総量がずっと大きいからだ。一本のダッシュのペースがおかしいと感じても、それはよくあることで記録が間違っているわけではない。信頼するなら、あとから見るセット全体の数字のほうだ。

勘違いしやすいところ

  • 一本ずつのダッシュのペースを比べて、その差を実際の力の差だと思い込んでしまう——短い距離の GPS ノイズによる差であって、実際の速さが変わったとは限らない。
  • もっと精度の高い端末やアプリを使えば解決すると思ってしまう——制約の根本は短いインターバルが実際に進む距離の小ささにあって、受信機の精度の問題ではない。
  • 休憩中のペース表示をそのまま信じてしまう——休憩はもともとゆっくりか止まっているための区間で、GPS のペース計算がいちばん苦手とする状況そのものだ。
  • いちばん速かった、あるいはいちばん遅かった一本のダッシュだけでセット全体を評価してしまう——セット全体の総距離と総時間のほうが、一本ごとの数字よりずっと安定している。

TrailCam の役目

TrailCam は、音声で知らせるインターバル機能を備えている。ダッシュと休憩のセットを決めておくと、各セットを音声で読み上げてくれるので、スマートフォンをポケットに入れたまま使える。距離とペースの読み上げも、選んだ言語で行われる。GPS の記録は、ダッシュのあいだも休憩のあいだも変わらず同じように続いていて、セットが終わったあとに表示される距離・移動時間・ペース・獲得標高は、一本ずつのインターバルではなく記録された全体のルートから計算される。ダウンロードは無料です。

よくある質問

短いダッシュで表示される速いペースは、間違った値なのですか?
間違っているわけではありませんが、見た目ほど信頼できません。実際の距離を実際の時間で割った本物の計算結果ではありますが、どちらの数字も小さいため、ふだんの GPS の位置のぶれが結果に占める割合が、長い区間で計算したときよりずっと大きくなります。
もっと精度の高い端末やアプリを使えば解決しますか?
しません。制約の根本は、短いインターバルが実際に進む距離自体が小さいことにあり、どの GPS 受信機で測っても同じ比率のノイズと距離の関係になります。
インターバルトレーニングのあと、どの数字を見ればいいですか?
一本ごとのダッシュのペースではなく、セット全体の総距離と総時間を見てください。より多くの実際の移動をもとに計算されているため、一本の短いインターバルを支配してしまうノイズの影響をずっと受けにくくなっています。

自分のルートを記録する

TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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