TrailCam

ガイド

「行動時間」と「経過時間」の違い

ベンチで昼食をとる、展望台で写真を 20 枚撮る、にわか雨を木の下でやり過ごす——同じ山行の記録の中に、スマホはすでに 2 つの違う「本当のこと」を残しています。外に出ていた時間ぜんぶの時計と、実際に歩いていた時間だけの時計です。どちらも間違いではなく、問いが違うだけです。山行の時間まわりの混乱の多くは、いま画面に出ているのがどちらの数字かを知らないことから来ます。

結論

経過時間は単純です。記録を始めた瞬間から止めた瞬間まで、何も差し引きません。9 時に出て 13 時に戻ったなら、途中で 40 分座っていようがいまいが、経過時間は 4 時間です。

行動時間は、経過時間から止まっていた区間を引いたものです。同じ 9 時から 13 時の山行でも、そのうち 40 分が昼休憩なら、行動時間は 3 時間 20 分になります。どちらも同じ山行を表す数字で、「外に何時間いたか」と「実際に何時間歩いたか」という違う問いに答えているだけです。

「止まった」とどうやって判定するのか

この判定には大きく 2 通りのやり方があり、境界のあたりで挙動が違います。

自動検出

GPS の速度を見張っていて、ある閾値を下回ると「止まっている」とみなし、何もしなくても行動時間から自動で差し引くアプリがあります。便利ですが、閾値はあくまで見当です。GPS の測位がぶれる場所でじっと立っていると、実際は動いていないのに速度の表示が閾値を超えてしまい、知らないうちに行動時間が水増しされることがあります。逆に足場の悪い場所をゆっくり歩くと、実際に歩いているのに「止まっていた」と誤判定されることもあります。

手動の一時停止

もうひとつは、自分でボタンを押して一時停止するやり方です。押す手間はありますが、判定は正確です。いつ止まっていつ再開したか、アプリが迷う余地がありません。自分でそう伝えたからです。

ペースがどちらの時間を使うかで変わる理由

ペースは距離を時間で割った数字なので、計算に使った時間をそのまま引き継ぎます。5 キロの山行に 30 分の昼休憩があったとして、その 30 分を数えるかどうかでペースはまったく違う数字になります。経過時間で割れば昼休憩の分だけ平均ペースが落ちますが、行動時間で割ればその 30 分はそもそも存在しなかったことになり、数字から消えます。どちらのペースが「正しい」というものではなく、問いが違うだけです。ただし、どちらの時間から出た数字かを知らないと、ペースという数字自体がほとんど意味を持ちません。

同じ山行なのにアプリごとに時間が違う理由

同じ記録を 2 つのサービスにアップロードすると、表示される所要時間、そしてペースが食い違うことが珍しくありません。どちらかのアプリが壊れているわけではありません。

  • 片方は自動で停止を検出し、もう片方は自分で押した一時停止だけを頼りにしている。
  • 自動検出の閾値がサービスごとに違うので、停止付近のノイズの多い区間が、片方では「止まっていた」、もう片方では「動いていた」と分類される。
  • 再計算するサービスは、記録アプリがすでに出した集計値を信用せず、ファイル内の生の点から行動時間を計算し直すことがある。
  • ごく短い停止を、片方は「数えるほどでもない」と丸めて捨て、もう片方はそのまま残す。

経過時間だけは本来つねに一致するはずの数字です。開始と終了のタイムスタンプの差でしかないからです。同じファイルを見ているのに経過時間まで食い違うなら、それは停止判定の違いではなく、タイムゾーンかデータそのものの問題を疑うべきです。

TrailCam の場合

TrailCam が表示する所要時間は行動時間で、一時停止していた分は含みません。記録は自分でボタンを押して一時停止・再開するしくみで、一時停止していた時間は行動時間から外れます。それ以外の時間は、画面を消していても、ほかのアプリに切り替えていても、バックグラウンドで記録が続きます。速度を見張って自動で「止まった」と推測することはなく、伝えたとおりに記録します。

よくある質問

経過時間には昼休憩も含まれますか?
はい、一時停止しなければ含まれます。経過時間はスタートからゴールまでを何も差し引かずに数えるので、一時停止していない停止はすべて含まれたままです。
まったく同じ山行なのに、アプリによってペースが違って見えるのはなぜですか?
たいていは、ペースの計算に使った時間がアプリごとに違うからです。片方が数えた停止をもう片方が引いていたり、停止の検出方法が違ったりします。比べる前に、それぞれのペースが行動時間から出たものか経過時間から出たものかを確認してください。
山行が実際どれくらいかかったかを知りたいとき、行動時間と経過時間のどちらを見ればいいですか?
「外にどれくらいいたか」を知りたいなら経過時間、「実際にどれくらい歩いていたか」を知りたいなら行動時間です。帰宅の見込みを立てるなら経過時間、トレイル上の自分の歩くペースを判断するなら行動時間のほうが正直な数字です。

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TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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