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写真のために立ち止まった時間は行動時間に入る?

写真を撮っても記録は一時停止しない——それはもう知っているとして、まだ答えの出ていない問いが残っている。構図を決めるあいだじっと立っている数秒は、山行の残りの時間と一緒に行動時間へ数えられてしまうのか、それともアプリが「これは動いていない」と見抜いて外してくれるのか。答えは、アプリが「止まった」をどうやって判定しているかにまるごとかかっていて、すべてのアプリで同じ答えになるわけではない。

まず結論

自動で停止を検出するしくみを持たないアプリなら、答えは「入る」だ。写真を撮る、動画を撮る、音声メモを録る——その間じっと立っていた時間は、自分で一時停止しない限り、山行の他の時間とまったく同じように行動時間に数えられる。その場合の行動時間は、実際に動いていたかどうかを測っているのではなく、一時停止していなかった時間を測っているにすぎない。撮影という操作は一時停止という操作ではないので、自分自身を集計から外す力を持たない。

「撮影すること」だけではこの問題は解決しない理由

写真を撮ることと記録を一時停止することは、もともと別の操作として設計されている。そうしておかないと、カメラに手を伸ばすたびに山行全体を失うリスクを抱えることになるからだ。ただ、この分離には副作用もある。撮影という操作には行動時間から自分を除外する仕組みが何もない、ということだ。アプリが知っているのは記録が一時停止中かどうかだけで、「これは写真のための停止だから除外しよう」という特別なルールは存在しない。短い撮影の一停止は、長さの面でも、目印としての扱いの面でも、ふつうに歩いている区間と区別される理由がない。

これは見落としではない。撮影のための停止をこっそり除外するルールを組み込むとしたら、「どこまでの長さなら除外していいか」という見当を立てる必要が出てきて、その見当はある人には甘すぎ、別の人には厳しすぎることになる。じっくり構図を選ぶ人には短すぎ、すぐにフレームから離れる人には長すぎる、というように。

実際にどれくらい影響するか

歩きながらさっと撮る一枚は、ほとんど気づかないくらいの影響しかない。数時間の山行に数秒が足されたところで、行動時間の数字はほぼ動かない。ただ、立ち止まる時間が長くなるほど、これは無視できなくなる。最大 2 分の動画クリップを最後まで立ったまま撮る、あるいは一つの展望台で写真を何枚も撮って音声メモも録るとなると、本来は「歩いていた時間」を表すはずの数字に、実際には数分単位の静止時間がまぎれこむことになる。しかもそれは何の合図もなく起きる——数字が、歩いた分だけでは説明のつかない長さになって出てくるだけだ。

自動で停止を検出するアプリなら答えが変わる理由

中には、一時停止ボタンに頼らず、GPS の速度を見張っていて、ある閾値を下回ると自動で「止まっている」とみなし、行動時間から差し引くアプリもある。そういうアプリなら、写真のための停止もたいてい自動で除外される。写真を撮るために立ち止まっている状態は、速度センサーから見ればほかの理由で立ち止まっている状態と区別がつかないからだ。同じ山行を、同じ写真の止まり方のまま、この二つの方式のアプリにアップロードすると、行動時間の合計が食い違うことがある。それはどちらかが間違っているのではなく、一方は「一時停止していない時間」を測り、もう一方は「動いていない時間」を測っていて、写真のための停止は片方の定義にだけ当てはまるからだ。

ペースへの影響

ペースは距離を時間で割った数字なので、行動時間に何が含まれるかがそのままペースに反映される。一時停止せずに写真休憩を何度か挟んだ山行は、同じ距離をより長い集計時間で歩いたことになり、平均ペースは遅くなる。歩くこと自体が遅かったからではなく、撮影のために立ち止まっていた時間が集計から抜けなかったからだ。これをトレイルが厳しかったせいだと読み違えるのは簡単だが、実際の原因は一時停止しないまま重なった停止の方にあることが多い。

つまずきやすいポイント

  • 撮影の操作が何かを一時停止してくれると思い込む——実際には撮影と一時停止は別の操作で、集計から時間を除外するのは一時停止だけ。
  • 短くさっと撮った一枚でペースが目に見えて変わると期待する——数秒程度ではほとんどの場合、数字を動かすほどにはならない。実際に表れるのは、複数枚の撮影やクリップを最後まで撮りきるような長い停止のほう。
  • どちらのアプリも自動で停止を検出するかどうかを確かめないまま、同じ山行の行動時間を 2 つのアプリで比べる——その違いだけで、計測ミスに見える差が説明できてしまう。
  • 平均ペースが遅かった原因をトレイルの厳しさや疲れのせいにする——実際には途中の写真休憩を一時停止せずに重ねたことが原因ということもある。

TrailCam の場合

TrailCam には、速度を見張って自動で「止まった」と推測するしくみがない。行動時間から外れるのは自分で一時停止した時間だけで、それ以外の時間は撮影のための停止も含めてすべて行動時間に残る。写真、最大 2 分の動画、音声メモのどれを撮っても、それだけでは何も一時停止されない。だから、ペースから外しておきたい停止があるなら、それは自分で一時停止するべき停止だということになる。ダウンロードは無料。

よくある質問

写真を一枚さっと撮るだけでも、山行全体のペースは目に見えて変わりますか?
多くの場合ほとんど変わりません。長く立ち止まらずに撮る一枚は行動時間に数秒しか足さないので、平均ペースが目に見えて動くほどではないのがふつうです。
写真休憩を長くとるとき、それを行動時間から外すにはどうすればいいですか?
写真を撮り始める前に記録を一時停止し、撮り終わったら再開してください。撮影という操作はそれ自体では何も一時停止しないので、一時停止は自分で行う別の操作として必要になります。
同じ山行、同じ写真の止まり方なのに、アプリによってペースが違うのはなぜですか?
おそらく行動時間の決め方が違います。一方は GPS の速度をもとに動いていない区間を自動で除外し、もう一方は自分で一時停止した時間だけを除外している、といった違いです。写真のための停止は前者の定義には当てはまっても後者には当てはまらないため、どちらのアプリも間違っていないのに合計が食い違うことがあります。

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