ハイキングアプリを一時停止しても記録は消えない?
GPS 記録の一時停止ボタンに初めて触れるとき、多くの人が同じ迷いを抱く——押したら何か壊れるのではないか、という迷いだ。2 時間かけて積み上げてきたルートは、写真やメモよりも壊れやすいものに感じられ、一時停止はまるで動いている機械を途中で止めるように見える。もっともな心配だが、一時停止ボタンに関して言えば、その心配は当たらない。タップした瞬間に実際は何が起きるのか、そしてすでに記録した歩みがなぜ危険にさらされないのかを説明する。
まず結論
一時停止は、すでに記録した内容には一切触れない。変わるのはこれから先だけで、アプリは新しい点をトラックに追加するのをやめ、移動時間を数える時計も止まる。新しく測る点がなくなるので、距離も増えなくなる。再開をタップすれば、記録は次の点から続き、新しいルートとしてではなく同じルートの続きとして扱われる。一時停止によって、すでに記録した歩みが失われることはない。
タップすると実際に何が変わるか
記録されたルートは、座標と時刻の組を長くつなげた点の列でできている。一時停止は、その列が伸びるのを、一時停止している間だけ止める仕組みにすぎない。すでに保存された点は、一時停止によって書き換えられたり、順番が変わったり、消えたりはしない——ボタンを押す前に記録された場所に、そのまま残っている。再開も何かを巻き戻したりやり直したりはしない。次に記録される点が同じ列の末尾に追加されるだけで、タップした場所がどこであっても関係ない。
だからこそ、一時停止は迷わず使ってよい操作だ。変わるのはまだ起きていないこと——立ち止まっている間に記録されたはずの点——だけで、地図にすでにある内容には一切手をつけない。
一時停止と記録終了はまったく別の操作
この 2 つは分けて考える価値がある。答えている問いが違うからだ。一時停止は「しばらくこのルートへの追加を止める、また戻ってくる」という意思表示。記録終了は「このルートはここで完成、このまま保存する」という意思表示。前者はルートを開いたまま待たせ、後者はルートを閉じる。本当に避けたいのは一時停止そのものではない——それは仕組み上いつでも元に戻せる。避けたいのは、癖でボタンを間違えて、昼休憩のつもりで一時停止しただけの歩きを、うっかり記録終了させてしまうことだ。
再開し忘れたらどうなるか
一時停止をためらう理由の根っこにあるのは、たいてい「再開し忘れたらどうしよう」という不安で、正直に言えばそれは小さなミスであって、記録が失われるわけではない。昼休憩のために一時停止して、1 時間後にようやく思い出したとしても、ルートにはその 1 時間分の点が単純に存在しないだけだ。一時停止する前の歩みはそのまま残り、再開してからの歩みもそのまま残り、その間の空白は、記録が始まる時刻が少し遅れて出発したのと同じような、記録されなかった区間があるというだけのこと。ファイルが壊れることはなく、直す必要のあるものも何もない。実際に失うのは、忘れていた区間だけ歩いた距離が少なめに出るという、それだけのことだ。
一時停止は時計だけでなく距離にも関わる
つい時計の話だと思いがちだが、一時停止は距離にも同じように関わっていて、それは思っている以上に重要だ。記録を止めずに立ち止まっていると、動いていなくてもスマートフォンの GPS 測位は数メートル単位で揺れる。この小さなずれが、長く立ち止まるほど、気づかないうちに距離として積み上がっていく。一時停止すれば、新しい点自体が追加されないので、そもそも記録されることがない。だからこそ、往復で同じ道を戻る予定のピストン区間や、展望地への短い寄り道でも、意識して一時停止を使う価値がある——すでに歩いた区間を引き返す前に一時停止しておけば、その区間が二重に数えられることはない。
TrailCam の場合
TrailCam は画面が消えていても他のアプリに切り替えていても、バックグラウンドでルートを記録し続ける。一時停止と再開は手でタップする操作で、速度からアプリが勝手に判断するものではない——だから、慎重にゆっくり歩いた区間を停止と誤読したり、景色を眺めているだけなのに勝手に再開したことにしたりはしない。一時停止していた時間は移動時間から除かれ、再開をタップした場所から記録が続く。ダウンロードは無料。
よくある質問
- 一時停止すると、すでに記録した部分が消えたり変わったりしますか?
- いいえ。一時停止が影響するのはこれから先に追加される部分だけです。再開するまで新しい点の記録が止まるだけで、一時停止する前にすでに保存された内容はそのまま残ります。
- 一時停止すると距離のカウントも止まりますか、それとも時計だけですか?
- 両方止まります。新しい点が記録されなければ距離を測るための区間もできないので、移動時間が止まるのと同時に距離の加算も止まります。再開すれば両方同時にまた動き出します。
- 記録を一時停止するのと、アプリを閉じてしまうのとでは何が違いますか?
- 一時停止はアプリの中で意図して行う、いつでも元に戻せる操作です。ルートへの追加を止めるよう自分で指示し、再開を待っている状態です。歩いている途中でアプリを閉じてしまうのは、自分が望んだのと同じ状態ではなく、一時停止というより記録の中断にあたります。ただし、どちらの場合でも、そこまでに記録されたルートが消えるわけではありません。
自分のルートを記録する
TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。