自転車で下り坂を惰性走行している時間は「行動時間」に入るのか
入ります。惰性走行も行動時間にそのまま数えられます。これは、行動時間がそもそも何を見ている数字なのかを考えるとよくわかります。行動時間は脚が回っているかどうかを見ているのではなく、地面の上を進んでいるかどうかだけを見ている数字で、下り坂の惰性走行は自転車がいちばん速く地面を進む区間の一つです。
結論
下り坂での惰性走行は、GPS の速度や位置から行動時間を計算するアプリであれば、そのままそっくり行動時間に数えられます。ペダルを止めて惰性で下る自転車は、それでも動いています。しかも、さっきまで平坦な道をペダルを漕いで走っていたときより速いことも珍しくありません。行動時間の計算のしかたには、その区間だけ特別扱いする理由がどこにもありません。
行動時間がそもそも何を見ているのか
行動時間は経過時間から止まっていた区間を引いた数字で、「止まっている」の判定は大きく 2 通りあります。GPS の速度を見張っていて、ある閾値を下回ると自動で「止まった」とみなす方法と、自分で一時停止ボタンを押す方法です。どちらの方法でも、見ているものは同じです。いま地面の上を進んでいるかどうかだけで、その動きを何が生み出しているかは見ていません。
GPS 受信機にはペダルもチェーンも脚も見えません。見えているのは位置の並びと、その間の時間だけです。惰性走行もペダリングも、この計算にとってはまったく同じ種類の入力を生みます——1 秒前よりも少し先に進んだ、という一点です。位置と時刻だけの記録のなかに、どちらが原因で進んだのかを教えてくれる情報はどこにもありません。
ペダルはそもそも測られていない
ケイデンスセンサーを別途取り付けた専用のサイクルコンピューターなら、ペダルが回っているかどうかそのものを信号として使うこともできます。ただしそれは、クランクに直接取り付けられた別の機器が、まったく別の問いに答えているだけです。スマートフォンの GPS で自転車を記録する場合、そもそも駆動系につながっているわけではありません。受信機が測れるのは位置だけで、行動時間もその位置がどう変化したかだけから組み立てられています。
自動判定が本当に間違えるとしたらどこか
速い惰性走行は、アプリが「止まった」と見なす低速の閾値からは大きく離れているので、ここでは問題になりません。むしろ逆側に本当の境界線があります。急で技術的な下りで両方のブレーキを握りながらゆっくり下る場合、歩く速さに近いくらいまで落ちることがあり、そのときは閾値に近づいて、自動判定が数秒だけ「止まった」と誤読することがあります。これは足場の悪い場所をゆっくり歩いたときに起きるのと同じ種類の誤読で、速度だけから判定することの限界を示しているだけです。その区間が行動時間に数えられるべきかどうかとは別の話で、その間もずっと地面の上を進んでいたことに変わりはありません。
TrailCam の場合
TrailCam には、速度を見張って自動で「止まった」と推測する機能はありません。記録は自分でボタンを押して一時停止したときだけ止まり、行動時間から外れるのもその時間だけです。速い下りの惰性走行も、両方のブレーキを握ってゆっくり下る技術的な下りも、ペダルを漕いでいるときとまったく同じように行動時間に数えられます。一時停止ボタン以外の何もその時間を差し引かないからです。それ以外の時間は、バックグラウンドで記録が続きます。ダウンロードは無料です。
つまずきやすいところ
- アプリが「漕いでいない」ことを何かのように評価していると思い込む——見ているのは進んだ距離だけで、努力の量は見ていません。惰性走行もペダリングと同じだけ距離を進みます。
- 脚が止まったのだから記録にも空白ができるはずだと考える——スマートフォンはそもそも脚を見ていないので、惰性走行だけ特別に扱われることはありません。
- 長い下りの惰性走行がライド全体の行動時間を目減りさせると心配する——同じ距離を同じ時間で進んだ区間として、下りも平坦もまったく同じように数えられます。
- これを、技術的な下りをブレーキで大きく減速しながら進む場合に自動判定が誤読することと混同する——それは本当にある例外ですが、原因は極端に遅い速度が閾値に近づくことであって、惰性走行そのものが原因ではありません。
よくある質問
- 下り坂で速く惰性走行すると、平均ペースはよくなりますか?
- その区間が計算に使われた時間に含まれていれば、はい。惰性走行は平坦な道でペダルを漕ぐより短い時間で長い距離を進むことが多く、ペースは距離を時間で割っただけの数字なので、速い区間があれば平均は速いほうに寄ります。
- アプリは惰性走行とペダリングを区別できますか?
- GPS だけでは区別できません。スマートフォンの受信機が記録するのは位置と時刻だけで、脚が何をしているかは記録していないので、惰性走行もペダリングも計算にとっては同じに見えます。
- ブレーキをかけながら歩くくらいの速さで下ったときはどうですか?
- 速度の閾値で止まったかどうかを判定するアプリに限って起こりうる、唯一の本当の例外です。非常に遅い速度が閾値に近づくと誤読されることがあります。手動の一時停止に頼るアプリでは、その区間を差し引く仕組み自体がないので、そのまま行動時間に数えられます。
自分のルートを記録する
TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。