動画クリップは、撮り始めた場所と終えた場所のどちらにピン留めされるのか
撮り始めた場所にピン留めされる。クリップや音声メモは、両端を持つ一区間の道のりではない——シャッターを切った瞬間に写真がピン留めされるのとまったく同じように、録画ボタンを押した瞬間の GPS の測位が一点だけ使われている。そのあとに起きること——カメラやマイクが動いている間にどれだけ歩き続けたかも含めて——は、ピンが二度と訪れることのない場所で起きている。これは何かが足りていないという話ではなく、そもそもピン留めのしくみそのものから自然に出てくる結果であって、展望台で撮り始めたクリップが、そこから一つ曲がった先にピン留めされているのを見る前に、知っておく価値がある。
結論から言うと
動画クリップも、音声メモも、写真もすべて同じしくみでピン留めされる——撮影ボタンを押した瞬間にルートが持っていた GPS の測位に対して、だ。写真の場合、その一瞬こそがすべてで、写真は撮った瞬間に終わっているから。クリップや音声メモはもっと長く続く——TrailCam のクリップなら最長2分——が、ピンはそれに合わせて動いたりはしない。最初の一回だけ設定され、そのあと記録がどれだけ続いても、その間にどれだけ歩いても、その場所にとどまり続ける。
ピンには、始まりから終わりまでの区間ではなく、一瞬が必要な理由
GPS の軌跡上の一点は、道のりのひと区間ではなく、単一の座標だ——緯度、経度、たいてい標高とタイムスタンプが、ひとつの瞬間を表している。メディアをルートに紐づけるというのは、そうした点のひとつに添えるということで、つまり瞬時に終わるとは限らない出来事を代表する瞬間を、ひとつだけ選ぶということでもある。ルート自体も、根っこの部分では同じ作り方をしている——何時間も歩いた記録も、実際には数千の単一の瞬間が次々と記録され、線につながれているだけだ。ピンもその点では変わらない——それらの瞬間のひとつが選び出されて、写真やクリップやメモを背負わされているだけであって、始まりと終わりを自分自身で持つ、まったく別種のものになるわけではない。
どの瞬間が使われるのか、そしてなぜか
使われる瞬間は、記録が始まったとき——カメラやマイクを起動させたタップの瞬間であって、どちらかが止まる時点で成り立っていることではない。これは、ピンが実際には何なのかということから自然に出てくる話だ。撮影の瞬間にルートから読み取った座標であり、その座標を読み取れる瞬間は、ほかの何も起きていないうちの、撮影が始まったその瞬間しかない。クリップは、2分の上限に達したときや途中で止めたときに自分がどこで終わるか、そのときどこに立っているかを、あらかじめ知りようがない。だから、すでに記録されている瞬間よりふさわしい、あとの時点の位置を読み取る手段はそもそも存在しない。始まりは、いくつかの選択肢の中から選ばれた便宜的な一点ではなく、ピンがそもそも取りようのあった唯一の時点なのだ。
歩きながら記録すると、どうなるか
歩き続けながら残す音声メモや、カメラを向けた先へゆっくり歩きながら撮るクリップは、始まりと終わりのあいだに実際の距離を進んでいる。ピンはその道のりを追いかけたりしない——記録が始まった場所にそのままとどまる。だから、稜線で始まってトレイルをさらに下ったところで終わるクリップは、稜線にピン留めされるのであって、その途中のどこかでもなければ、最後のひとコマが撮られた場所でも、もちろんない。あとでルートを再生すると、クリップはスマートフォンを構えて録画ボタンを押したその地点に置かれている——たとえクリップの中身のほとんどが、その場所から離れながら撮られたものだったとしても。
これは記録そのものの欠陥ではない——クリップ自体は、そのあいだに起きたことを順番どおりすべて保持していて、地図上でピンがどこにあるかとは関係がない。ずれがあるのは、撮影中に二人が離れていった場合の、ピンの位置とその中身の位置とのあいだであって、クリップとその映っている内容とのあいだではない。
写真より、クリップや音声メモのほうがこれが目立つ理由
写真にはこの問題がそもそも起こりようがない。始まりと終わりのあいだに時間がないからだ——シャッターを切ることが出来事のすべてであり、ピンに使われる一回の測位も、定義からして写真そのものが撮られたのとまったく同じ瞬間の測位になる。クリップや音声メモは、写真には構造上ありえないずれを持ち込む——ピンのもとになった測位と、そのあとに記録が捉えるものとのあいだに、実際の時間が流れるからだ。クリップの長さ全体を通してその場から動かなければ、そのずれはゼロに戻る。だからこそ、一箇所に立ったまま撮ったクリップは、ピン留めという点では写真とまったく同じように振る舞う——一瞬、ひとつの本当の位置、そこから離れて歩くものは何もない、という状態だ。
ピンの位置を気にするなら、実際に効くこと
クリップやメモの長さのあいだ、その場から動かずにいれば、開始位置と中身がずっと重なったままになる——写真がもともとそうであるのと同じことだ。歩きながら向かっていく途中ではなく、大事な瞬間の少し手前で記録を始めれば、ピンはクリップの中で実際に見どころとなる場面に、より近い場所に落ち着く。歩き続けながら音声メモに話しかけること自体は、メモとしてはまったく問題ない——ただ、ピンが指すのは記録している間に進んだ道のりではなく、メモを始めた場所だということで、これは防ぐべきことというより、知っておくべきことだ。
見落としがちなこと
- クリップのピンが、映像の中でいちばん見どころのある部分が撮られた場所を示していると思い込む——実際に示すのは記録が始まった場所であって、必ずしも同じ地点とは限らない。
- 歩き続けている間に、クリップの途中でピンが動くと思ってしまう——ピンは最初に一度だけ設定される一点であって、クリップが続いている間に更新されていくものではない。
- 展望台から下りながら撮ったクリップが、終わった場所より上のほうにピン留めされているのを見て、おかしいと感じる——それは想定どおりで、測位は録画ボタンを押した瞬間、つまり下り始める前に取られているからだ。
- これをクリップや音声メモだけの妙な挙動だと思う——実際には写真も使っている、ピンひとつにつき測位ひとつという同じしくみから来ている。写真の場合はそもそも長さを持たないので、このずれが表に出る機会がないだけだ。
TrailCam の場合
TrailCam は、写真、最長2分の動画クリップ、ひとことの音声メモを、それぞれ撮影を始めた瞬間に記録されていたルート上の地点に紐づける——軌跡そのものを作っているのと同じ GPS の測位だ。あとから保存したルートを再生すると、各クリップ・写真・メモはその開始地点に表示され、下では高度プロフィールが動く。記録しながら実際に距離を進むクリップでも、着地点は始まった一点のまま変わらない——ひとところに立ち止まってではなく、歩きながら撮ったメモやクリップでは、知っておく価値がある話だ。ダウンロードは無料。
よくある質問
- 動画クリップのピンは、録画が続いているあいだ動いていくのですか?
- いいえ。ピンは、撮影を始めるためにタップした瞬間の GPS 測位に一度だけ設定され、そのあとクリップがどれだけ続いても、途中でどれだけ歩いても、その場所にとどまります。
- 音声メモは、話し始めた場所と話し終えた場所、どちらにピン留めされますか?
- 話し始めた場所です。ピンは写真や動画クリップと同じ、ただ一回の GPS 測位——記録が始まった瞬間に得られるもの——を使うので、メモがどれだけ長く続いても、残している間にどれだけ歩いても変わりません。
- クリップを撮っている間、その場に立ち止まっていれば解決しますか?
- はい、実質的には解決します。記録している間に位置が変わらなければ、開始時の測位と中身の場所は同じ場所のままで、これは写真のときにいつも起きているのと同じ状況です。
自分のルートを記録する
TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。