山行の動画クリップに時間制限があるのはなぜ?
山を歩いていて心に残る瞬間にスマホを向けると、そのままずっと撮り続けたくなる。ルートに紐づけるクリップは、その手前で自分から止まる。手を抜いているわけではない。クリップが本来担うはずの役目を、いつの間にか別のものに変えてしまわないための区切りだ。
結論
TrailCam で撮るクリップは、好きなだけ長押しできるわけではなく、最長 2 分に区切られている。これは単なる制約ではない。ルートに紐づけるクリップは、鞍部から開けた景色や、渡渉した瞬間、次に来たとき間違えそうな分岐など、ひとつの瞬間を残すためのものであって、山行そのものを撮影して記録するためのものではない。2 分あればひとつの瞬間を残すには十分で、しかも一日のうちに何本も紐づけたときに、誰も見返さない長い動画でスマホがいっぱいになることもない。
短いクリップが本来担っている役目
ルートの線自体が、その日どこを歩き、どれだけの距離を、どれくらいの速さで、どれだけ登ったかをすでに記録している。クリップはその上に重ねる、別の役目を持ったピンだ。その地点で何がどう見えたか、どう聞こえたかを、その 1、2 分だけ残す——それだけでいい。山行全体を動画で記録するのとは違う作業であり、長さに上限があっても、クリップが本来やろうとしていたことは何も削られていない。
上限がなかったら困ること
クリップに上限がなく、カメラを向け続けた分だけ長くなるとしたら、あとでルートを再生するときに、ちらっと見て次に進みたいだけの場面で、何分あるかわからないクリップを早送りする羽目になる。時間に上限があることで、紐づけたクリップはどれもだいたい同じくらいの長さに収まり、途中に何箇所も立ち寄ったルートを再生しても、ひとつひとつをさっと確認するだけで済む。一日歩いた分のクリップが何本も紐づいたときに、保存や同期が重くなるファイルサイズにならずに済むのもそのためで、この点は「登山中の動画クリップは iPhone の容量をどれくらい使う?」でもう少し詳しく扱っている。
クリップの間もルートの記録は止まらない
クリップを撮っている間も、その下を流れている GPS の記録には何の影響もない。画面が消えていても、他のアプリを使っていても、クリップを撮っている最中でも、ルートの記録はバックグラウンドで動き続けている。TrailCam では記録画面を離れずにクリップを撮れるので、記録をいったん止めてまた再開するという手順自体が存在しない。最長 2 分という上限はクリップだけのものであって、クリップが紐づく線のほうは、何も撮らなかったときと同じように記録され続ける。
つまずきやすいところ
- ちょうど 2 分で切れると不具合に見えるが、それは意図した上限であって、何かがおかしいわけではない。
- 紐づけたクリップを山行全体の記録として使おうとすること——山行全体の記録は GPS の軌跡そのものであり、クリップはその上のある一点に添えたメモであって、軌跡の代わりにはならない。
- クリップを撮るとルートの記録が止まると思い込むこと——止まらない。両者はそれぞれ独立に動いていて、ルートの記録はその間もずっと続いている。
- クリップが長いほど、その再生が「充実したもの」になると思うこと——再生はルート全体とそこに紐づいたものすべてを呼び出すので、2 分のクリップも 10 秒のクリップも、そこにある役目としてはすでに十分。
TrailCam がここでしていること
TrailCam では、記録画面を離れずに最長 2 分の動画クリップ・写真・ひとことの音声メモを撮ることができ、それぞれを撮影したルート上の地点に紐づけて保存する。あとから保存したルートを開くと、クリップは記録されたその場所に現れ、下では高度プロフィールが動く。ダウンロードは無料。
よくある質問
- 山行に紐づけるクリップは 2 分より長く撮れる?
- いいえ。撮れるクリップは最長 2 分に区切られている。これは意図した制限なので、ちょうどそこで切れても何かの不具合ではない。
- クリップを撮ると GPS の記録は一時停止する?
- いいえ。クリップを撮っている間も、ルートの記録はバックグラウンドで動き続けている。クリップの撮影が下の記録を止めたり中断したりすることはない。
- クリップが短いと、その分山行の記録も少なくなる?
- いいえ。クリップと GPS の記録は別のものだ。クリップの長さに関係なくルート全体は記録され続けていて、クリップはそのうちの一点に添えられたメモにすぎない。
自分のルートを記録する
TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。