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登山口の看板の獲得標高と GPS の記録が合わない理由

登山口の看板に書かれたきれいな獲得標高の数字を見て、歩き終えてアプリを開くと、もっと大きな数字が出ている——ときには 200 メートル近く違うことも珍しくありません。どこも壊れていません。看板の獲得標高と GPS が記録した獲得標高は、同じ道について、違う元データから、違う方法で作られた、そもそも別の数字です。差があるのが自然な結果で、どちらかが間違っている証拠にはなりません。

短い答え

看板や地図、ガイドブックの数字は、たいてい一度だけ算出された、すでに小さな上り下りが均されたあとの数字です。GPS の記録はその逆で、1 分間に何度も高度を記録し、点と点の間の上りを、小さなものも含めてすべて足し合わせます。小さな上りを大量に足し合わせれば、最初から均されていた数字より大きくなるのがふつうで、これが記録の方が大きく出やすい理由です。

数パーセントの差は気にするほどのことではありません。小さなアップダウンが多い道で記録の方が目立って大きく出るのは、むしろ想定どおりのパターンで、スマホやアプリの不具合ではありません。

看板の数字はどうやって作られたか

看板に書かれた獲得標高は、実際に GPS を持って歩いた記録から来ているとは限りません。地形図、管理団体のデータベース、あるいはガイドブックの著者が昔測った数字が版を重ねて引き継がれているだけのことも多くあります。とくに地形図は、一定の間隔ごとにしか高さを示さない等高線でできているので、そこから登りを読み取る時点で、その間隔より小さな上り下りはすでに切り捨てられています。GPS アプリ自身のノイズ閾値と、やっていることは似ていますが、決めているのはスマホではなく地図の方です。

看板の数字は、累積の獲得標高というより、登山口と最高地点の標高差——正味の変化——に近いことも珍しくありません。とくにガイドブックのページは、道中の細かいアップダウンまで律儀に足し合わせようとはしていないことが多いからです。短い下りと登り返しが何度もある道では、累積の獲得標高が正味の変化をはるかに上回ることがあり、看板はその小さくて分かりやすい方の数字を書いていることが多いのです。

GPS の数字はどうやって作られたか

スマホはルートを記録している間、1 分間に何度も高度を記録し、獲得標高はそのログを順番にたどって、点と点の間で上がった分をすべて足し合わせて作られます。その道の「公式の」プロフィールは一切関係なく、その日その道でスマホが実際に測った値だけから、数字が組み立てられます。

そこには、地形図の情報源が一つひとつ数え上げることのなかった本物の小さな登り——沢を渡るための下り、岩場のちょっとした段差、上下する木道——も含まれますし、標高の読み取り自体が、地面の高さが変わっていなくても 1 メートル以上揺れる、ふつうのセンサーノイズの分も含まれます。どちらも数字を押し上げる方向に働きますが、どちらも記録の間違いではありません。

記録の方が大きく出やすい理由(と、逆になることもある理由)

二つの測定は非対称だからです。看板の数字は、誰かが板に書く前に、元になった情報源の段階ですでに小さな上り下りが均されています。GPS の記録は、アプリ自身がかけるノイズフィルタ以上には何も均されておらず、本物の小さな登りをノイズの一部と一緒にそのまま拾い上げます。最初から単純化されていた数字に、均されていない合計をぶつければ、記録の方が大きく出る可能性がかなり高くなります。

ただし、これが唯一の方向とは限りません。正式な登山口より下の駐車場から記録を始めた場合や、アプリのノイズ閾値が強めに設定されていて、ノイズと一緒に本物の小さな登りまで切り捨ててしまう場合は、記録の数字の方が小さくなることもあります。どちらの場合も、根本にある話は変わりません。二つの数字はそもそも同じものを同じやり方で測っていないので、ぴったり一致することの方が、最初から起こりにくい結果なのです。

どちらを、何のために信じればいいか

その日の予定に対してこの道が無理のない大きさかを判断するだけなら、看板の数字で十分です。数百メートルの差にこだわっても実りはありません。その日実際にどれだけしんどい登りをしたかを知りたいときや、前回歩いたときと比べたいときは、記録された数字の方が正直です。登山口の板のために均された数字ではなく、自分の脚が実際にこなした登りを反映しているからです。

TrailCam はすべてのルートについて、獲得標高を距離・行動時間・ペースと並べて履歴に残します。今回の登りと前回の登りを見比べるのは、看板と言い争うことではなく、保存された 2 本のルートを開くだけの話になります。無料でダウンロードできます。

よくある質問

記録した獲得標高が登山口の看板より大きいのは、GPS がおかしいということですか?
そうとは限りません。看板の数字はたいてい、一度だけ算出された、地形図などをもとにした均された数字です。GPS の記録はその日実際に測った上りを、小さなものも含めてすべて足し合わせるので、ふつうは記録の方が大きく出ます。この種の差は想定どおりの結果で、不具合のサインではありません。
看板の数字が記録よりずいぶんきりのいい数字になっているのはなぜですか?
看板の数字は、スマホが高度を連続的に記録したものというより、地形図や昔の測量から来ていることが多いからです。等高線から登りを読み取る方法は、一定の間隔での交差しか数えないので、それより小さい上り下りは自然と切り捨てられます。効果としては GPS アプリのノイズ閾値に似ていますが、決めているのが地図だという違いがあります。
記録した獲得標高が看板の数字より小さくなることはありますか?
あります。多くはありませんが。正式な登山口より下から記録を始めた場合や、ノイズフィルタが強めのアプリを使った場合は、記録の数字が小さくなることがあります。それでもどちらかが間違っているわけではなく、そもそも同じ種類の測定ではなかった、というだけのことです。

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TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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