TrailCam

ガイド

Apple Watch と iPhone で、同じ登山なのに距離が違って表示されるのはなぜ?

Apple Watch で自分のワークアウト記録を動かしながら、ポケットの iPhone のハイキングアプリで同じ道のりを記録すると、二つの距離の合計がぴったり一致することはまずない。どちらの数字も間違っているわけではない。Watch と iPhone は体のまったく違う場所に置かれた、それぞれ別の GPS 受信機であり、瞬間ごとに自分なりの「今どこにいるか」を計算し、それを積み上げて自分なりの合計を出している。二つの間の小さな差は、その仕組みが普通に生み出すものであって、どちらかが登山を記録し損ねたしるしではない。

結論から

Watch と iPhone は、それぞれ別の場所に別の GPS チップを積み、動きをどう判定するかも自分なりのやり方を持つ別々のソフトウェアで動いている。Watch の受信機は手首にあり腕と一緒に振られ、iPhone の受信機よりアンテナが小さいことが多い。iPhone の受信機はふつうポケットやザック、あるいは手の中にあり、体から振り離されることなく体と一緒に動く。どちらの端末も道中で相手の読み取り結果を見たことは一度もないので、最終的な二つの数字のあいだに小さな差が出るのは、二つの独立した端末が同じ道のりを測った結果として普通に起きることであり、どちらかの不具合ではない。

二つのアンテナ、二つの見え方

GPS の精度は、その瞬間ごとに受信機がどれだけ空を見晴らせているかに大きく左右されるが、Watch と iPhone が同じ空を見ていることはめったにない。手首につけた Watch は、手に持つ、あるいはザックのストラップに留めた iPhone より体に近く低い位置にあり、袖やジャケットの袖口、あるいは一歩ごとの手首の角度そのものが、胸ポケットの iPhone では起きないやり方で空の一部をさえぎることがある。Watch に内蔵されたアンテナも iPhone のものより物理的に小さく、それだけで、空が完全に開けている以外の場面ではやや荒れた測位になりやすい。だからといって Watch の GPS が壊れているわけではない。小さく、違う位置についた受信機が、時にはより不利な場所から同じ仕事をこなしているにすぎない。

iPhone とは違う動き方をしている Watch

ポケットやザックの中の iPhone は胴体と一緒に動き、ルートに沿って比較的まっすぐに、安定して進む。Watch は腕と一緒に動き、一歩ごとに前後に振られ、手首のところで回転し、一歩の途中で地面を向いたり体に引き寄せられたりすることもある。この余分な動きは通常の GPS のノイズの上に重なるもので、ほとんどの記録ソフトは生の位置情報を距離の数字に変える前にフィルタをかけたり滑らかにしたりしているが、そのフィルタをどれだけ強くかけるかはソフトごとの選択であり、これも Watch の合計と iPhone の合計が静かにずれていくもう一つの原因になる。

同じ道のりを別々に記録している

物理的な違いに加えて、Watch と iPhone はまったく別のソフトウェアでも動いている。位置をどれくらいの頻度で記録するか、いつ「止まっている」と判定するか、生の点の並びからどうやって最終的な距離を一つ弾き出すか——それぞれが独自に決めている。まったく同じ GPS のデータから出発しても、こうした理由だけで二つのアプリが違う合計にたどり着くことはあり得るし、Watch 側のワークアウトアプリと iPhone 側のハイキングアプリもその例外ではない。ここに、Watch と iPhone がそもそも少し違う空を見ているという事実が重なるので、同じ登山の二つの合計に数パーセントの差が出るのは、同じ道のりを正直に、それぞれ独立して記録した二つの結果として十分にあり得る範囲に収まっている。

どちらの数字を信じるべきか

どちらの合計も、唯一の正解というわけではない。どちらも同じ実際の距離を独立に見積もったもので、それぞれに小さな誤差を抱えている。記録として一つの数字だけが必要なら、どちらのチップが理論上より正確かを決めることより、どちらの端末を「本命の記録」として扱うかを決め、そのやり方を毎回変えないことのほうが大事になる。両者の差は、好奇心の対象になる以上の意味を持つほど大きいことはめったにないからだ。

TrailCam の場合

TrailCam はペアリングした Watch の何かを映しているのではなく、iPhone 本体で記録を行っている——GPS の軌跡も、道中で残す写真・動画クリップ・音声メモも、GPX 1.1 や CSV への書き出しも、すべて iPhone 自身がその道のりを記録した結果だ。Watch も同時に自分のアプリで同じ登山を記録している場合、あとで二つを見比べるのは、一方をもう一方の模範解答と照らし合わせることではなく、同じ道のりについての正直な二つの測定結果を読むことになる。TrailCam はダウンロード無料。GPX / CSV の書き出しは、任意の TrailCam Pro に含まれる機能。

よくある質問

登山では iPhone の GPS のほうが Apple Watch より正確ですか?
あらゆる登山にあてはまる形で、そうとは言い切れません。iPhone のほうがアンテナが大きく、ポケットやザックの中で位置が安定しやすい傾向はありますが、その日の空の状態——樹木の下か、谷間か、曇っているか——のほうが、どちらの端末が記録しているかより結果に効いてきます。どちらの端末も、固定された正解として扱えるほど正確でも不正確でもありません。
振れの少ない側の腕に Watch をつければ差は縮まりますか?
多少は縮まる可能性があります。腕の動きが少ないほど、通常の GPS のノイズに重なる余分な動きも減るからです。ただし根本的な違いはなくなりません。Watch と iPhone は、依然として別々の受信機であり、別々の空を見ています。
両方身につけているなら、片方の GPS 記録は切っておくべきですか?
その必要はありません。同じ登山を二台の端末で記録しても、最終的な数字に小さな、想定内の差が生まれるだけです。どちらの記録も壊れませんし、もう一方の端末の GPS を妨げることもありません。

自分のルートを記録する

TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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