TrailCam

ガイド

登山口までの運転を GPS トラックから切り落とす方法

駐車場で、あるいは車を降りる数分前から記録を始めると、運転がそのまま山行の記録に混ざります。穏やかなはずの歩き出しの前に速度のスパイクが一つ乗り、距離と標高に、脚では稼いでいない分が上乗せされます。あとで見返したトラックがどこかおかしいと感じる、よくある原因の一つです。理由はそれほど込み入っておらず、直し方はもっとあっさりしています。

まず結論

手間の少ない順に、方法は三つあります。いちばんいいのは、運転をそもそも記録に入れないこと——実際に歩き出してから記録を始めるか、一時停止を解除することです。次にいいのは、GPX を受け取った側のサービスの多くが、アップロード後にアクティビティの先頭や末尾を切り取る編集機能を持っていることです。最後の手段は、ファイルそのものを開いて該当する点を手作業で削除することで、GPX はただの編集可能なテキストなので、これは必ずうまくいきます。

そもそもなぜ運転が記録に入り込むのか

GPX トラックには「車」も「徒歩」もという概念がありません。ただの点の並びで、それぞれが緯度・経度・多くの場合は標高・そしてタイムスタンプを持ち、スマートフォンが記録した順に書き込まれているだけです。ある点が乗り物のものか歩行者のものかを示す印は、フォーマットのどこにもありません。その区別は、人か、あるいは停止検知をするアプリが、あとから線を引いて初めて生まれるものです。まだ車を停めている最中に記録を始めれば、開始から終了までに起きたことが、そのままファイルに残ります。

数字への影響は小さくありません。数分の運転で、徒歩なら 1 時間以上かかる距離を進んでしまうので、総距離はぱっと見以上に水増しされます。登山口が曲がりくねったアクセス道路の先、少し高い位置にある場合は、車が稼いだ標高が脚で稼いだ標高と一緒くたに合計されてしまい、何もしなければ両者を見分けることはできません。

いちばん確実な防ぎ方——最初から入れない

いちばんシンプルな解決策は、あとで直す手間もいちばん少ない方法でもあります。運転しながら記録を始めるのではなく、登山口に立ってから記録を始めることです。忘れないように運転中から記録を回しておきたいなら、運転している間だけ一時停止して、歩き出したら再開してください。速度から推測するのではなく、手動のタップで一時停止するアプリなら、一時停止していた区間はそもそも起きなかったものとして扱われるので、運転はトラックにも距離にも標高にも入り込みません。

これは見た目以上に大事な話です。すべてのアプリが乗り物を自動で見分けようとするわけではありませんし、見分けようとするアプリも境界では間違えます。渋滞に巻き込まれた遅い運転は速い徒歩に見えることがありますし、下りを勢いよく歩けば一瞬車のように見えることもあります。手動での一時停止は、この推測そのものを避けられます。

あとから切り取る

アップロード先のサービスで

運転がすでにアップロード済みのアクティビティに焼き込まれてしまっているなら、技術寄りの方法に進む前に、受け取った側のサービスにある編集機能をまず確認してください。主要なプラットフォームのいくつかは、アクティビティの先頭や末尾を切り取ったり、ある区間を「歩行ではない」区間として印を付けたりする機能を、サイト上に持っています。元の記録アプリではなく、アクティビティのページ自体に編集メニューがないか探してください。切り取りが行われるのはアップロードされたコピーの側だからです。

元のアプリから書き出し直す

記録したアプリが一時停止と再開を別区間として保持していたり、書き出す前にルートを見直せたりするなら、すでにアップロード済みのファイルを編集するより、元の側で直してもう一度書き出すほうが早いことが多いです。

ファイルそのものを編集する

GPX はただのテキストの XML なので、本来は特別なアプリを必要としません。記録された各点は <trkpt> タグの中に順番に収まっていて、lat と lon の属性を持ち、その内側に elevation と time がネストされています。運転を取り除くには、ファイルの先頭(または末尾)にある一連の点のうち、タイムスタンプと座標がトレイルではなくアクセス道路をたどっているものを見つけ、その <trkpt> のかたまりをまるごと削除します。

テキストエディタで直接やることも可能ですが、長いファイルだと骨が折れますし、少しずれやすい作業でもあります。専用の GPX エディタや、QGIS のような GIS ソフトを使えば、生の座標を目で追う代わりに、地図上で該当する区間をクリックして選べます。点の数がある程度あるなら、こちらのほうが現実的です。

切り取りで直るもの、直らないもの

  • 距離:直ります。該当する点を削除すれば、運転していた区間はもう合計に入りません。
  • 獲得標高:アクセス道路が登り坂だった場合は直ります。その区間の点を消せば、獲得標高(詳しくは「登山アプリの『獲得標高』とは何を指しているのか」参照)への寄与も一緒に消えます。
  • 行動時間:もともと運転が行動時間として数えられていた場合に限って直ります。一時停止していた区間はその時点ですでに除外されているので、あとから切り取るものは残っていません。
  • 運転中に撮った写真や動画:トラックを切り取っても手つかずのままです。メディアは紐づいていた場所にそのまま残るので、トラックの点を消してもその近くのメディアまでは消えません。片付けは別の、手作業の工程になります。

TrailCam は手動のタップで一時停止・再開ができ、意図的に一時停止した区間——運転のために止めた分を含めて——はトラックからも行動時間からも外れたままになります。ルートは 1 本単位でも、履歴まるごとでも、GPX 1.1 または CSV として書き出せます。これは任意の TrailCam Pro アップグレードに含まれる機能です。

よくある質問

自分では歩いていないはずの距離や標高が、記録に混ざるのはなぜですか?
ほとんどの場合、歩き出す前——たとえば登山口までまだ運転している間——に記録が始まっているからです。GPX というフォーマット自体は車と歩行者を見分けられず、開始から終了までに入ってきた点をそのまま記録するだけです。
記録を一時停止すると、その区間はトラックから完全になくなりますか?
手動の一時停止であれば、はい。一時停止していた区間はそもそも起きなかったものとして扱われるので、距離にも獲得標高にも行動時間にも一切数えられません。これは、すでに記録されてしまった点をあとから削除する「切り取り」とは別の話です。
特別なソフトがなくても GPX ファイルを編集できますか?
できます。ただのテキストの XML で、点の一つひとつが編集可能な行だからです。点の数がある程度あるなら、専用の GPX エディタや QGIS のような GIS ツールを使うと、生の座標を読むより地図上で該当区間を見つけるのがずっと速くなります。

自分のルートを記録する

TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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