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登山アプリは山行の記録を自動でバックアップしてくれる?

「自動」という言葉は、思っている以上のことを引き受けています。登山アプリは確かに、一件ずつ操作しなくても山行を裏側でバックアップしてくれます——ただしそれは、いくつかの条件がすでにそろっている場合に限った話で、アプリが入っていて山行を記録しているというだけでは、その条件がそろっている保証にはなりません。バックアップが本当に約束していることと、誰も何も間違えていないのに山行が宙に浮いたままになっている状態があることを、「もう済んでいるはず」という思い込みから切り離しておく価値があります。

結論から言うと

日常の感覚で言えば「はい」です。アカウントが作られていて、サインインしていて、バックアップがオンになっていれば、新しく記録した山行は毎回操作しなくても裏側でアップロードされていきます——ここは確かに自動で動きます。一方で「いいえ」でもあります。この三つのどれも、それ自体が自動には成立しないからです。アカウントは一度、自分の意思で作る必要があります。バックアップのオンは、多くの場合アカウント作成とは別の一手間です。そして山行を終えたあとのどこかの時点で、通信できる状態も必要になります。「自動」が指しているのは、この三つがそろったあとに起きることであって、すでにそろっている保証ではありません。

山行が実際に置かれている三つの状態

記録済みで、バックアップ済み

ここまでの話がすべて目指しているのがこの状態です。山行はスマホの中にあり、同時にそのコピーが、スマホを失くしてもアプリを消してもたどり着けない場所にも存在しています。アカウントにサインインしてバックアップがオンになっていれば、そのあとに記録した山行の多くは、アプリを開いていて通信もできているタイミングで、自然にこの状態になります。

記録済みだが、まだバックアップされていない

電波の届かない場所で山行を終えた、バックアップをオンにしたのがついさっきだった、スマホをしばらく開いていない——こうした場合、山行はスマホの中に確かに存在していて、あとは条件がそろうのを待っているだけです。厄介なのは、アプリの画面上ではこの状態が一つ上の状態と見分けがつかないことで、だからこそ「もう終わっているはず」と思い込みやすくなります。

記録済みで、バックアップは一度もオンにしていない

ここでは何も失敗していません。単にその機能がオンになっていないだけで、理由はアカウント作成の一手間を飛ばしたからかもしれませんし、バックアップがすべての人に標準で有効になっているわけではなく、任意で選ぶ機能として用意されているからかもしれません。この状態の山行は、記録したその一台のスマホの中だけに、何かが変わるまでずっと留まり続けます。

アプリを入れることと、これをオンにすることが同じではない理由

クラウドバックアップは必ずアカウントに紐づいています。何にも紐づいていない履歴のコピーには、あとになって「どこから復元すればいいか」が存在しないからです。復元するときは、その時手元にあるどのスマホであっても、同じアカウントでサインインすることになります。ただしアカウントを作るという一手間は、アプリをダウンロードして山行を記録し始めたからといって、自動的について回るものではありません。ローカル記録だけで何ヶ月もアプリを使い、アカウントを作るところまで一度も進んでいない人はたくさんいて、それ自体は何もおかしなことではありません。ただ、バックアップが前提にしている状態とは違う、もう少し壊れやすい形で使っているというだけです。

確かめる、いちばん確実な方法

アプリを使ってきた期間や、記録した山行の数、スマホの扱いに普段どれだけ気をつけているかは、このスイッチが実際に入っているかどうかとは関係がありません。確実に分かる方法は一つだけで、アプリ自身のアカウント設定の画面を開いて、サインインしているかどうかと、バックアップがオンと表示されているかどうかを見ることです。一分もかからない作業で、一度確かめておく価値があります。スマホが無くなってから、バックアップが一度でもオンになっていたかどうかに気づくのとでは、順番が逆になってしまいます。

TrailCam の場合

TrailCam は Apple またはメールアドレスでサインインでき、任意の TrailCam Pro にすると、このアカウントにクラウドバックアップが加わります。ルート履歴が無制限になり、音声メモが長くなり、1080p 動画も使えるようになるのと同じアップグレードの一部です。オンにすることで、山行はその一台のスマホの中だけにある状態から、失くしても買い替えても残るコピーがある状態に変わります。ルートは GPX 1.1 または CSV として、アプリとは別に、いつでも単体でエクスポートしておくこともできます。ダウンロードは無料です。

よくある質問

何ヶ月分も記録がたまってからバックアップをオンにしたら、それより前の山行も守られますか?それともそこから先だけですか?
アプリによって挙動が違うので、一律には言えません。バックアップをオンにした瞬間に既存の履歴もまとめて送るアプリもあれば、オンにしたあとに記録した分からしか守らないアプリもあります。どちらだろうと決めつけず、自分が使っているアプリで実際に古い山行がどうなったかを確かめておく方が確実です。思い込みが外れたときに、ずっと守られていなかったことに初めて気づく、という形になりやすいからです。
バックアップは山行を終えた瞬間に行われますか?それとも何かを待っていますか?
基本的には、アプリを開いていて通信もできている状態がそろうのを待っています。たいていの人にとってはそれがほぼ同時に起きるので、待っていると感じることすらありません。電波の届かない場所で終えた山行は、失われるのではなく順番待ちの状態になり、両方の条件がそろった次のタイミングで追いついてきます。
すでに GPX で書き出しているなら、クラウドバックアップは別にいらないのでは?
エクスポートが守るのは、標高や時刻を含むルートそのもの、つまり線の部分だけです。途中で撮った写真や動画クリップ、録った音声メモはアプリ自身の履歴の中にあり、GPX ファイルには含まれないので、エクスポートだけでは守れません。バックアップとエクスポートは守る範囲が違うので、どちらか一方だけに頼ると、自分にとって大事な部分によっては抜け落ちが残ります。

自分のルートを記録する

TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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