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登山アプリを削除すると、記録した山行はどうなる?

アイコンを長押しして削除をタップすると、iPhone が警告を出すのはアプリそのものについてだけで、その中に入っている何年分もの山行記録については何も言ってきません。この沈黙を「大丈夫」の合図だと読み違えるのは簡単です。記録が削除後も残るかどうかは、アイコンの見た目や確認画面の文言とは関係なく、そのデータが実際どこに保存されていたかだけで決まります。削除をタップする前に知っておく価値のあることです。

結論から言うと

アプリの見た目や名前ではなく、記録が実際にどこに保存されていたかで結果が決まります。山行の記録がその iPhone 一台の中だけに保存されていた場合、アプリを削除すればその記録も一緒に消えます。アプリ本体が無くなった後にどこかへ別のコピーが残っている、ということは iOS の仕組み上ありません。一方、記録がクラウドに同期するアカウントにも保存されていた場合は、アプリを入れ直して同じアカウントでサインインし直せば、たいていの記録は戻ってきます。データが最初からローカルだけの存在ではなかったからです。削除の確認画面はどちらの場合も同じ見た目をしていて、違いはすべて内側にあります。

「削除」が実際に消しているもの

iOS のアプリはそれぞれ、他のアプリからは見えない専用の保存領域の中で動いています。この領域はアプリを削除すると一緒に消える仕組みで、記録をローカルにだけ保存するタイプの登山アプリなら、ルートのデータベースも、撮った写真や動画クリップも、すべてこの中に入っています。つまりアプリを削除するというのは、ホーム画面のアイコンを消すだけの話ではなく、その中身が入っていたフォルダーごと消すという話です。同じアプリを後から入れ直しても、このフォルダーは戻ってきません。App Store から入れ直すのは、iOS からすればあくまで「アプリを新規にインストールする」ことであって、「何かを復元する」ことではないからです。

「アプリを取り除く」は削除とは別の操作

実は iOS には、混同されやすい二つの操作があります。アイコンを長押しして選ぶ「Appを削除」は、上で説明した通りアプリ本体と保存領域を丸ごと消します。一方、設定 → 一般 → iPhoneストレージの中にある「Appを取り除く」は、アプリ本体だけを消して、書類やデータは iPhone の中に残しておく操作です。あとで同じアプリを入れ直せば、アカウントもクラウド同期も必要なく、そのデータは自動的に元に戻ります。これは主に、今使っていないアプリの容量だけを一時的に空けるための仕組みで、ストレージが足りなくなったときに「削除しかない」と思い込む前に、この選択肢があることを知っておく価値があります。

本当の分かれ目はアプリではなくアカウント

サインインを求め、記録をアカウントに同期する登山アプリは、削除に対しても、機種変更に対しても、ほぼ同じ理由で強いと言えます。データが最初からローカルだけの存在ではないので、アプリを削除してもそのデータへの入り口が消えるだけで、データ自体は消えません。逆にアカウントの仕組みがまったく無いアプリや、サインインを一度もしていない場合は、頼れるものがありません。その保存領域が唯一のコピーであり、アプリを削除することはそのただ一つのコピーを消すことと同じです。

削除する前に確認しておきたいこと

  • そのアプリにアカウントやサインインの仕組みがあるか、そして実際にサインインしているか。入れて使っているだけでサインインしていない状態は、事実上ローカル保存のみのアプリと同じです。
  • 同期が「始まっている」だけでなく「終わっている」か。削除の直前に記録した山行は、特に電波が弱い状況ではまだクラウドに届いていないことがあります。
  • エクスポートしたファイルがあるか。GPX や CSV としてアプリの外に保存したファイルは、アプリ側の保存領域がどうなろうと残るコピーです。
  • 本当にしたいのが「一時的に容量を空けたいだけ」なら、削除ではなく取り除く操作で十分な場合が多い、ということ。

TrailCam の場合

TrailCam は Apple または メールアドレスでサインインでき、サインインすると記録がクラウドに同期されます。これは新しい iPhone に機種変更したときに記録がそのまま残る仕組みと同じもので、あとで同じアカウントにサインインし直しさえすれば、アプリを削除して入れ直しても失うものはありません。エクスポートも活用する価値があります。ルートはアプリ本体とは別に GPX 1.1 または CSV として書き出せるので、特に残しておきたい山行があるなら、そのコピーを取っておくのも一つの手です。TrailCam はダウンロード無料です。

よくある質問

サインインしないまま登山アプリを削除したら、記録は本当に戻ってきませんか?
ほとんどの場合、はい。どこか別の場所へ同期してくれるアカウントが無ければ、そのアプリの保存領域が唯一のコピーで、アプリを削除するとその保存領域ごと消えてしまいます。
削除ではなく「取り除く」を使えば、記録は安全ですか?
はい。設定 → 一般 → iPhoneストレージにある「Appを取り除く」は、アプリ本体だけを消して、データは iPhone の中に残します。入れ直せばアカウント不要で自動的に元に戻ります。
バックアップから iPhone を復元すれば、削除したアプリのデータも戻りますか?
アプリとそのデータがまだ存在していた時点のバックアップであれば、戻る可能性があります。端末全体のバックアップはそのときのアプリの保存領域ごと含んでいるからです。これは、アプリを削除して単純に新規インストールする場合とはまったく別の状況で、その場合は何も入っていない状態から始まります。

自分のルートを記録する

TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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