TrailCam

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山行で風が強いと音声メモが聞き取りにくくなるのはなぜ?

風は、人混みや車の音のように自分の声とぶつかり合って聞こえにくくするわけではない。まったく別の仕組みでメモに入り込んでくる——別の音が声と競合するのではなく、マイクそのものに空気が直接当たって反応する現象であり、声よりもずっと大きく、ずっと近い場所で起きている。この違いを理解しておくと、なぜあるメモはきれいに残り、あるメモは風だらけになるのかが見えてくる。

結論

録音に入り込む風の音は、厳密には「風の音」ではなく、動く空気がマイクに直接ぶつかることでマイクが反応している現象だ。低い唸りのような音や、時折混じるパツパツという破裂音が、実際に話している声の上に、あるいはその声を覆い隠すように重なる。マイクはもともと、離れた場所から届く音の波によるわずかな空気圧の変化を拾うようにできている。マイクの穴に風が直接当たることで生まれる圧力の変化は、数センチ先で話す声よりもずっと大きく、ずっと近い場所で起きるため、たいてい風のほうが勝ってしまう。

マイクが実際に反応しているもの

マイクは、空気圧の変化に応じてわずかに動く小さな振動板でできていて、その動きを信号に変えている。声が生む圧力の波はごく小さく、口元から音として広がっていく。風はまったく別のもので、時に突風となって動く空気の塊であり、マイクの穴に届いた瞬間、振動板を直接押し動かしてしまうことがある。振動板からすれば、「音の波が通り過ぎて圧力が変わった」のか「突風がちょうどこの穴に当たって圧力が変わった」のかを区別する手段はなく、どちらも信号として記録される——そして後者のほうが、たいていはるかに大きい。

普通の周囲の騒がしさとは違う理由

車の音や人混みのそばで話すと、自分の声と別の音が競合することになるが、その音は声と同じように、どこか遠くから空気を伝わってくる波としてマイクに届く。マイクに当たる風は、どこかから「聞こえてくる」ものではなく、動く空気がマイクそのものに直接触れている状態だ。だからこそ、賑やかでも風のない部屋で残したメモのほうが、静かでも風の強い頂上で残したメモよりきれいに聞こえることがある。頂上のほうが人の耳には静かでも、風がまともに当たっているマイクにとってはずっとうるさい。

実際に効果のある工夫とその理由

声と風の音のバランスを変える方法は二つあり、思われているほど両方が同じようには効かない。マイクに口を近づけて話すと、声ははっきり大きくなる。近い音源ほど距離による減衰が急なので、腕を伸ばした距離から数センチの距離に近づけるだけでも差が出る。一方、声量を上げること自体はあまり効果がない——大きな声で話しても、同時にマイクへ当たっている風には何の影響もなく、声も風も一緒に大きく記録されるだけだからだ。もっとも効果があるのは、動く空気がマイクに直接触れないようにすることだ。体の向きを変えて風上に背を向ける、マイクの近くに手を軽く添えて覆いすぎない程度に風をさえぎる、突風が収まる数秒を待ってから話し始める、といった工夫になる。どれも周囲の風そのものを弱めているわけではなく、その風がマイクという小さな一点に直接当たるのを防いでいるだけだ。

つまずきやすいところ

  • 風で音が潰れたメモを見て、マイクが故障したと思い込むこと——ほとんどの場合、動く空気がマイクに直接当たっただけで、どこかが壊れているわけではない。
  • 声を張り上げて対応しようとすること——声も、同時に記録される風の音も一緒に大きくなるだけで、音量だけでは両者を切り分けられない。
  • 景色をよく見せようとスマートフォンを腕いっぱいに伸ばして構えること——それは同時に、体や手による風よけがいちばん少ない構え方でもある。
  • 風をふさごうとマイクを手のひらで完全に覆ってしまうこと——声も風と同じ壁を通ってマイクに届くことになり、声のほうもかなり聞き取りにくくなる。

TrailCam がここでしていること

TrailCam の音声メモは記録画面を離れずにその場で残すことができ、風があってもなくても、話した場所にそのまま紐づけて保存される。風でメモがほとんど唸り声になってしまっても、その下を流れているルートの記録には何の影響もない。突風をやり過ごすための数秒の立ち止まりは、GPS の記録にとってはよくある短い停止のひとつにすぎない。メモを撮り直しても、風の強い稜線での記録として残しておいても、山行がピンされ、あとから再生される流れそのものは変わらない。ダウンロードは無料。

よくある質問

手のひらでマイクを完全に覆えば風の音は防げる?
あまり効果がない。完全にふさぐと風は防げても、声も同じ壁を通ってマイクに届くことになり、聞き取りにくさはあまり変わらないことが多い。マイクの近くに手を軽く添えて、隙間を残すくらいのほうが、声より風のほうを多くさえぎれる。
賑やかな部屋で残したメモのほうが、静かで風の強い頂上のメモよりきれいに聞こえるのはなぜ?
部屋の中の物音は、声と同じように空気を伝わる音の波としてマイクに届くが、風はマイクに直接触れる空気の動きとして届くからだ。頂上のほうが耳には静かでも、風をまともに受けているマイクにとっては、部屋の物音よりずっと大きな反応を引き起こすことがある。
音声メモの長さに上限があることと、風の音の入りやすさは関係がある?
関係ない。長さの上限は、メモが止まるまでの時間を決めているだけで、その間にマイクが何を拾うかには何の影響もない。

自分のルートを記録する

TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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