TrailCam

ガイド

GPSサイクルコンピューターとスマホで走行距離が違うのはなぜ?

ステムにサイクルコンピューターを取り付け、ポケットにスマホを入れて同じコースを走ると、最後に出る数字が一致しないことがあります。どちらかが間違っているように見えますが、実際にはどちらの機器もそれぞれの作り通りに動いていて、ただ取り付けられている位置も、GPSの記録間隔も、裏側の計算方法も違う、というだけのことが多いです。そのどれか一つだけでも、合計距離はずれます。

結論から言うと

どちらの機器もコースそのものを測っているわけではありません。実際にやっているのは、記録したGPSの点をつなぎ、その間の直線距離を足し合わせることです。サイクルコンピューターは多くの場合ハンドルやステムの上、空がよく見える開けた位置に取り付けられたまま走り続けます。一方でスマホはジャージのポケットやバッグの中に入っていることが多く、ライド時間の少なくない部分で体の一部がアンテナと空の間に入り込みます。入ってくる点が違えば、出てくる距離も違ってきます。走ったコースは一本しかないのに、です。

アンテナの位置は徒歩より自転車で効いてくる

歩いているときは、ポケットの中のスマホと体の距離が近くても、誤差が目立つほど積み重なることはあまりありません。自転車ではそこが変わります。同じ距離をより短い時間で走り抜けるので、少しだけずれたGPSの点が、より短く速い区間に引き伸ばされる形になり、その小さなずれの積み重ねが、1時間の徒歩よりも1時間のライドのほうが目立ちやすくなります。開けた場所に固定されているサイクルコンピューターは、そもそもそういうずれを受けにくい位置にあります。

そもそも見ている間隔が違う

専用のサイクルコンピューターは、ライドの間ずっと短く一定の間隔で点を記録するように作られていることが多く、それがほぼ唯一の仕事だからです。一方でスマホは、他の機能とも共有している位置情報の仕組みの上で動いていて、ハイキングやサイクリング向けの汎用アプリは、何時間にもわたるセッションの中で記録の細かさとバッテリーのもちのバランスを取る必要があります。どちらのやり方も間違いではありませんが、間隔が粗いと道のちょっとした揺れは均されてしまいます。短いターンが連続する技術的な下りなどはまさにそこが表に出やすい場面で、点が少なければ、曲がり角のひとつひとつを正確になぞれないからです。

同じライドでも、計算は別々に行われる

仮にまったく同じ点の集合を渡されたとしても、サイクルコンピューターとスマホアプリはそれを別々に足し合わせます。ふらついた点をどれだけ積極的に除くか、不自然に近い2点をどう扱うか、走っているのと止まっているのの境目をどこに引くか、どれも機器やアプリごとに違います。これはどちらかの機器に欠陥があるという話ではありません。まったく同じGPXファイルを2つのスマホアプリで開いても合計距離が少しずつ違って出てくるのと、根っこは同じです。距離は衛星から直接受け取る数字ではなく、後から計算して出す数字だからです。

実際にはどのくらいの差になるか

大きく開けた道をゆるやかなカーブで走る場合、サイクルコンピューターとスマホの数字は近づきやすくなります。点の多さや空の見え方の違いを補正する場面がほとんどないからです。反対に、短いスイッチバックが続くコースや、タイトなシングルトラック、木々に覆われた区間が多いコースでは差が開きやすくなります。記録間隔とアンテナの位置がいちばん効いてくるのが、まさにそういう地形だからです。多くのライドで一定して小さな差が出るのは、違う機器が同じ仕事をしているときによくある姿であり、1回のライドだけ極端に差が開いた場合は、機器全体が信頼できないというより、どちらかが一時的にGPSを見失っていたと考えるほうが自然です。

TrailCamの立ち位置

TrailCam は iPhone 用のアプリで、ハイキング・ウォーキング・サイクリングのルートをGPSで記録し、記録した内容から距離・移動時間・ペース・獲得標高を算出します。撮った動画クリップ、写真、音声メモは、記録したその地点のまま地図上に残り、ライドはあとから地図上で再生したり、GPX 1.1 や CSV として書き出したりできます。書き出しは任意の TrailCam Pro に含まれる機能で、アプリ自体のダウンロードは無料です。

よくある質問

専用のサイクルコンピューターは、スマホより必ず正確ですか?
必ずそうとは限りません。アンテナの位置と記録間隔の面では有利になりやすく、それがいちばん効くのは技術的なコースや曲がりの多いコースですが、まっすぐな開けた道では両者の数字が近づくことも多いです。どちらの機器も、実際に走ったコースを完璧に測っているわけではなく、GPSの点から推定しているだけです。
ライドによって差の大きさが違うのはなぜですか?
大きいのは地形の影響です。緩やかに開けた道は両方の機器にとってたどりやすい線になるので数字は近づきやすく、タイトなターンやスイッチバック、木々に覆われた区間では記録間隔とアンテナの位置の差がいちばん効いてきます。同じ2つの機器でも、あるライドでは数字がよく揃い、別のライドでは差が開く、ということが起こる理由です。
どちらの数字を信じればいいですか?
小さく一定した差は、どちらかが間違っているサインではなく普通のことと考えて大丈夫です。時系列で数字を追いたいのであれば、機器をひとつに決めてそれを使い続けるのがいちばんで、同じ機器同士の記録を比べれば、この機器間のずれ自体がなくなります。

自分のルートを記録する

TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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