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一年間の行動時間を合計する方法

距離や獲得標高の年間合計は、列ひとつに対する SUM 数式ひとつで済みます。山行ひとつにつき、距離も獲得標高もひとつずつしか持たないからです。時間は違います。山行ひとつが「行動時間」と「経過時間」という2つの別々の時計を持つことがあり、年間合計はそのうちどちらが書き出しに入っていたかをそのまま引き継ぎます。どちらを選ぶか、あるいは「止まっていた」の基準が違う山行を混ぜて合計すると、山行の数が増えるほど、本来知りたかったこととのズレが大きくなっていきます。

結論から

記録した履歴を CSV で書き出し、時間の列を合計します。手順自体は距離や獲得標高の年間合計とまったく同じです。先に確認しておく価値があるのは、その列が実際にどちらの時間を表しているか——止まっていた分を引いた行動時間か、スタートからゴールまで何も引かない経過時間か——という点です。一年分の山行をまとめて足すと、この違いが無視できない差になって出てくることがあります。

2つの時計、ひとつではなく

行動時間は、経過時間から止まっていた区間を引いたものです——ベンチでの昼休憩、展望台での長い足止め、分岐点でグループの遅れを待つ時間。経過時間は単純な時計で、記録を始めた瞬間から止めた瞬間まで、何も差し引きません。どちらも「その山行はどれくらいかかったか」への正当な答えですが、問いが少し違うだけです。そして CSV 書き出しの時間の列は、常にそのどちらか一方であって、両方が同時に入っていることはなく、アプリが変われば同じ列でも指しているものが変わることがあります。

差が山行の長さではなく回数で広がる理由

1回の山行なら、止まっていた時間は山行全体の長さに比べて小さいことが多いので、行動時間と経過時間はそれほど大きくは違わないのが普通です。一年分となると話は別です。写真を撮る、行動食を食べる、靴ひもを結び直す、地図を確認する——山行のたびに、それぞれの止まっていた時間が残ります。年間の行動時間合計はその分をすべて差し引いたもので、年間の経過時間合計はその分を全部含んだままです。40回の山行がそれぞれ10分から15分の停止を抱えていれば、2つの年間合計の差は数時間分に積み上がります。どこかの測定が間違っているからではなく、その差が山行ごとの停止の合計そのものであり、山行の回数が増えるほどその合計も増えていくからです。

だからこそ、2つの合計のズレは、一年分の山行がどれだけの距離や時間を占めたかについてはほとんど何も語らず、いくつの山行を足し合わせたかについて多くを語ります。少数の長く連続した山行で構成された一年は、それぞれに停止をひとつずつ抱えた短い山行を多く重ねた一年より、たとえ総距離が少なくても、差が小さくなります。

どちらの合計が知りたい問いに答えているか

どちらの数字も「本当の」数字というわけではありません。それぞれ別の問いに答えるように作られていて、年間合計はその元になった時間がもともと答えていた問いをそのまま引き継ぎます。

  • 年間の行動時間合計が答えるのは「実際に歩いていた時間は何時間だったか」に近い問いです——そこにたどり着くまでの停止を脇に置いた、地面をカバーしていた時間です。
  • 年間の経過時間合計が答えるのは「山行に自分の一日のどれくらいを費やしたか、停止も含めて」に近い問いです——それぞれの山行をスタートからゴールまで丸ごとカレンダーに書き込んだときの姿に近いものです。

どちらを合計するにせよ、大事なのは、それが答えている問いを先に確認しておくことです。別の年と比べる、誰かほかの人の合計と比べる、自分で決めた目標と比べる——そのどれであっても、行動時間の合計と経過時間の合計は、まったく同じ山行の集まりを表していても、そのまま置き換えられるものではありません。

表計算で合計する

時間の列を合計する

Excel でも Numbers でも Google スプレッドシートでも、時間の列に SUM 数式をひとつ使えば、山行が十数回でも二百回でも一度に合計できます。数式そのものは距離を合計するときと変わりません。手前で確認しておくべきなのは、その列がどちらの時間を表しているかだけです。

種目や月で絞り込む

種目の列にフィルタをかければ、同じ履歴にライドやランが混ざっていてもハイキングだけに絞れます。日付の列にフィルタをかければ、同じ表計算・同じ列のまま、特定の月や季節だけの合計に狭められます。

並べ替えて、時間がどこに使われたかを見る

同じ行を時間で並べ替えれば、足し合わせるだけでは見えない、一年のうちで時間を多く占めた山行が浮かび上がります。数回の長い日だったのか、短い山行が均等に積み重なっていたのか——それは年間合計ひとつだけでは見えてこない形です。

つまずきやすいポイント

  • 時間の列が行動時間なのか経過時間なのか確かめないまま合計してしまう——どちらでも計算そのものは正しいが、本来聞きたかったのとは違う問いに答えている数字になる。
  • 自動で停止を検出したアプリの山行と、すべて自分で一時停止ボタンを押した山行を、同じ合計の中に混ぜてしまう——同じような停止でも、判定のしかたが違えば別々に分類されることがあるので、ひとつの合計を作っている行が同じ基準で作られているとは限らない。
  • あるアプリの行動時間の年間合計と、別のアプリの経過時間の年間合計を、同じものとして比べてしまう——その差は一定の値を引けば済むものではなく、その年の山行にどれだけ停止が含まれていたかによって変わる。
  • 年間の時間合計を年間の距離合計と同じように扱ってしまう——距離は山行ひとつにつき定義がひとつしかないが、時間には2つあり、たったいま合計した列に入っているのはそのうちの片方でしかない。

TrailCam の場合

TrailCam が山行ごとに示す所要時間はひとつだけで、それはすでに行動時間です。一時停止は速度からの自動推測ではなく自分でボタンを押す操作なので、一時停止していた時間は数字が表示されたり書き出されたりする前の段階ですでに除かれています。ルートの履歴全体は、この時間の列を距離・獲得標高・種目とあわせて1本の CSV ファイルとして書き出せるので、それを年間で合計すれば、列がどちらの時計を表しているか先に見分ける手間なく、行動時間の年間合計が得られます。ルートの形そのものが必要なら、同じ履歴を GPX 1.1 として書き出すこともできます。書き出しは任意の TrailCam Pro に含まれる機能で、アプリ自体のダウンロードは無料です。

よくある質問

TrailCam の CSV 書き出しは行動時間と経過時間のどちらを報告しますか?
行動時間です。TrailCam が示す所要時間は、一時停止していた分がすでに除かれた数字で、一時停止は自動検出ではなく自分でボタンを押す操作なので、書き出しの時間の列は山行ごとの行動時間を表しています。
行動時間ではなく、年間の経過時間合計を出すことはできますか?
TrailCam の時間の列そのものからは出せません。すでに行動時間として、止まっていた分を除いた状態になっているので、その下にもう一つ、何も引かない時計が別に残っているわけではないからです。
自分の年間の行動時間合計を、ほかの人のアプリの合計と比べても公平ですか?
両方が同じものを測っているとわかっている場合に限ります。行動時間の合計と経過時間の合計は、よく似た一年分の山行を表していても大きくかけ離れることがあり、その差はあとから調整できるような一定の数字ではありません。

自分のルートを記録する

TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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