GPX ファイルのバージョンが 1.0 か 1.1 かは重要なのか
山行にとって意味のある部分に限って言えば、ほとんど関係ありません。どんな GPX ファイルも、先頭のタグにバージョン番号が書かれています——たいてい 1.0 か 1.1 です——この数字が何かを左右するのではないかと気になるのは自然なことです。実際にはそうでもありません。地図上にルートを描く座標の並びは、どちらのバージョンでも同じように作られています。二つのバージョンで変わったのは、山行そのものを運ぶ部分ではなく、ファイルの周辺部分です。
短く答えると
ルートを読み込むだけなら、関係ありません。2002 年に公開された GPX 1.0 も、2004 年に公開されて今ではほぼすべてで使われている GPX 1.1 も、ルートの表し方は同じです——ウェイポイント、ルート、そしてトラックセグメントの集まりであるトラック、その各点が緯度・経度、たいてい標高と時刻を持つという構造です。山行を描くためにアプリが実際に必要とするこの構造は、二つのバージョンのあいだでほとんど変わっていません。今のアプリであれば、先頭のタグにどちらの番号が書かれていても、座標そのものは同じように読み込まれます。
1.1 で実際に変わったこと
違いはファイルの背骨ではなく、その周辺にあります。GPX 1.0 は、ルートの作者名や外部への参照リンクといった説明的な項目を、ファイルのあちこちに一回限りの個別の項目として散らしていました。GPX 1.1 では、その大半を先頭近くにまとめたメタデータのひとまとまりに集約し、リンクには繰り返し使える専用の要素を与えたことで、一件だけに縛られず複数の外部参照をきちんと持てるようになりました。加えて、正式な拡張の仕組みも追加されています。ファイルの複数の階層に、他のアプリが同じファイルを読むときに支障が出ない形で、アプリ独自のデータを付け足せる場所が用意されたということです。ここで挙げたどれも、トラックポイント自体の書き方には触れていません。
言い換えると、1.1 が整理したのはファイル自身を説明する部分と、アプリが独自データを安全に付け足せる仕組みで、実際にどこを歩いたかを表す部分は、1.0 の時点ですでに問題なく、そのまま変わっていません。
これがめったに実害を起こさない理由
GPX に対応している地図ツール、ウォッチのプラットフォーム、ハイキングアプリのほぼすべてが読むように作られているのは、この変わらなかった座標の構造です。実際には、古い端末が書き出した 1.0 のファイルも、今のアプリが書き出した 1.1 のファイルも、同じ現行ツールで同じように開けます。先頭のタグにあるバージョン番号は、通行を許すかどうかの関所というより、ラベルに近いものです。まだアップデートを受けているソフトウェアが、1.0 か 1.1 かという理由だけでファイルを拒否することは、めったにありません。
実際に GPX ファイルの読み込みが失敗するとき
本当に読み込みが失敗するとき、その原因がバージョン番号であることはほぼありません。XML の構造が壊れている、必須の項目が空になっている、点がひとつも入っていないトラックがある——こうした問題は、ファイルがどちらのバージョンを名乗っていても読み込みを止めます。1.1 を名乗っていても、スキーマのバージョンとは関係のない理由で壊れているファイルは普通にあります。
勘違いしやすいところ
- あるアプリに読み込ませる前に 1.0 から 1.1 へ、あるいはその逆に変換しなければならないと思い込むこと——座標データそのものについては、普通は変換する必要がありません。どちらの表記でも点の読み方は同じです。
- 読み込みの失敗を、ファイル先頭のバージョン行のせいにすること——実際の原因は、ほとんどの場合ファイル内の別の部分が壊れていることにあります。
- 同じ山行でも、1.0 のファイルより 1.1 のファイルのほうが新しいアプリでより多くの情報を表示してくれると期待すること——1.1 で増えた構造の大半は、アプリが使っても使わなくてもいい任意の拡張データで、ルートそのものの見え方はどちらでも同じです。
- バージョン番号を、そのトラックがどれだけ新しいか、どれだけ正確かの目安だと捉えること——それが示しているのはファイルがどちらの版のスキーマに従っているかだけで、山行がいつのものか、GPS の測位がどれだけ良かったかとは関係ありません。
TrailCam でできること
TrailCam は、一回の山行分でも履歴全体でも、GPX 1.1 として書き出します。これは Strava、Garmin Connect、Komoot が読む形式です。この選択は、1.1 でなければできない何かのためというより、今どこでも期待されているバージョンで書き出すためのものです。TrailCam で記録して書き出した山行は、1.0 のファイルであった場合と同じように、これらのツールのどれでも同じように開けます。どちらのバージョンを名乗っていても、その下にある座標自体は同じ作り方をしているからです。書き出し機能は任意の TrailCam Pro に含まれる機能で、アプリ自体はダウンロード無料です。
よくある質問
- 古い GPX 1.0 のファイルは、今のハイキングアプリや地図アプリでもちゃんと開けますか?
- 開けます。ルートを組み立てている座標の構造は 1.0 と 1.1 のあいだで変わっていないため、今のアプリは 1.0 のファイルも 1.1 のファイルも同じように読み込みます。
- TrailCam はどのバージョンの GPX で書き出しますか?
- GPX 1.1 です。一回の山行分でも、履歴全体でも、この形式で書き出されます。Strava、Garmin Connect、Komoot が読む形式でもあります。
- どこにも読み込ませずに、GPX ファイルのバージョンを確認する方法はありますか?
- あります。ファイルを適当なテキストエディタで開いてください。先頭近くにある最初のタグに、1.0 か 1.1 かを示すバージョン情報がそのまま書かれています。確認するためだけに地図アプリに読み込ませる必要はありません。
自分のルートを記録する
TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。