他のアプリを閉じておくと GPS のバッテリー持ちはよくなる?
ほとんど変わりません。理由は GPS そのものというより、iOS における「開いている」の意味にあります。アプリ切り替え画面に並んでいるアプリは、必ずしも何かをし続けているわけではありません——iOS は特別な理由がない限り、離れた瞬間にほとんどのアプリを一時停止させていて、一時停止したアプリを置いたままにしておくコストはほぼゼロです。山行の記録が実際に電池を使うのは画面、GPS の受信機、そして電波の弱い場所では基地局を探し続ける携帯電話の無線であって、切り替え画面に何個アイコンが並んでいるかとは関係がありません。
結論
山行の前後や最中に他のアプリを閉じておいても、GPS のバッテリー消費にはほとんど、あるいはまったく差が出ません。アプリ切り替え画面は「今動いているアプリの一覧」ではなく「最近使ったアプリの一覧」です。そこに並んでいるものの大半はすでに一時停止していて、処理も電力もほぼ使っていません。閉じても閉じなくても同じです。記録が実際にどれだけ電池を使うかを決めているのは画面と GPS 受信機、そして携帯電話の無線であって、切り替え画面が片付いているかどうかではありません。
iOS の「開いている」が実際に意味すること
画面下から上にスワイプして少し止めるとアプリ切り替え画面が現れ、最近使ったアプリがそれぞれ最後に見えていた画面のスナップショットとして並びます。このスナップショットは、そのアプリが動いている証拠ではありません。iOS はアプリから離れるとほぼ即座にそれを一時停止させます。処理はメモリ上で凍結され、いつでも復帰できるよう場所だけ確保されている状態で、コードは実行されておらず、電力もほとんど消費していません。例外になるのは、音声を再生している、位置情報の記録を続けるよう求めている、短いバックグラウンド作業を仕上げている、といった具体的で継続的な理由があるアプリだけで、そうしたアプリだけが画面の外でも何かを続けています。
記録アプリはこの例外の側に意図的に入っています。TrailCam がバックグラウンドで位置の記録を続けるのは、ルートを開始したことであなたがそう指示したからで、これは一時停止したアプリがすることとはまったく違う、意図された継続的な作業です。その下に他にどれだけアプリが並んでいるかは、そこに一切関係ありません。
アプリを閉じるほうがむしろコストになる理由
アプリ切り替え画面でスワイプして消す操作は、単に一時停止をさらに強めるものではなく、そのプロセスを完全に終了させ、メモリ上に持っていた状態を破棄します。次に同じアプリを開くとき、iOS はそれをゼロから起動し直さなければなりません——コードを読み込み、画面を組み立て直し、それまでやっていたことに再接続する。この再起動は短いとはいえ実際に処理を要する作業で、静かにメモリ上で凍結されていたアプリに戻るよりもコストがかかります。使うたびに毎回すべてのアプリを閉じる習慣は、もともとほとんど存在しない節約と引き換えに、小さな再起動コストを重ねているだけということになりがちです。
アプリ切り替え画面が関係しない部分
iPhone の GPS 受信機はシステム全体で共有される一つのハードウェアで、位置情報を求めているアプリからの要求に応じて動きます。切り替え画面に並ぶアプリの数には反応しません。切り替え画面にアプリが二つ表示されていても二十表示されていても、TrailCam が位置情報を要求する頻度は変わりません。これは TrailCam と iOS のあいだだけで完結するやり取りであって、その日使った他のアプリと分け合う資源ではないからです。
実際に効いてくるもの
長い一日で本当に管理する価値があるのは、圧倒的に大きな消費源である画面と、電波の弱い場所で見つからない基地局を探し続けて実際に電力を使う携帯電話の無線のふたつです——機内モードにしておけば、位置情報は動かしたまま無線の探索だけを止められます。GPS 受信機そのものは、そのどちらと比べても控えめで一定した消費にすぎません。この一覧のどこにも「切り替え画面に何個アプリが並んでいるか」は入っておらず、だからこそ出発前にそれを片付けておくのはやった気にはなっても、一日の終わりのバッテリー残量を実際には変えないことが多いのです。
勘違いしやすいところ
- アプリ切り替え画面を「今動いているアプリの一覧」だと思い込むこと——実際は最近使ったアプリの一覧で、大半はすでに一時停止していて動いていない。
- 出発前に全部スワイプで消せば電池が目に見えて長持ちすると期待すること——節約はたいてい気づけないほど小さく、あとで開き直すときの再起動コストがそれをわずかに打ち消す。
- 他のアプリが GPS 受信機を記録アプリと「取り合っている」のではと心配すること——受信機は位置情報を要求しているアプリに応じて動くのであって、バックグラウンドに開いているアプリの数には反応しない。
- 一時停止と「バックグラウンド更新」の設定を混同すること——後者は特定のアプリに画面外での限られた作業を許可する別の設定で、切り替え画面でアプリを閉じることとは別々に働く。
TrailCam の場合
TrailCam は、画面が消えていても、他のアプリが前面にあっても、切り替え画面の下に他のアプリがいくつ並んでいても、バックグラウンドでルートの記録を続けます。それらのどれも、軌跡や記録にかかる電池消費に影響しません。長い一日でむしろ効果があるのは、圏外では機内モードにする、確認する以外は画面を消しておく、スワイプで整理するより手元でそのまま持たせておく、といった実際に消費の中身を変える習慣です。TrailCam は無料でダウンロードできます。
よくある質問
- アプリ切り替え画面でスワイプして消すとバッテリーの節約になりますか?
- 基本的にはほとんどなりません。切り替え画面にあるアプリの大半はすでに一時停止していて目立った電力を使っていないため、閉じても得られるものは小さく、あとで開き直す再起動コストがそれをいくらか打ち消します。
- 他に開いているアプリが記録アプリと GPS を取り合いますか?
- いいえ。GPS 受信機は位置情報を要求しているアプリに応じて動くのであって、バックグラウンドで使われずに置かれているアプリの数には反応しません。
- アプリを閉じることと「バックグラウンド更新」をオフにすることは同じですか?
- 違います。切り替え画面でアプリを閉じるとそのプロセス自体が終了します。バックグラウンド更新は、特定のアプリに画面外での限られた作業を許可するかどうかを決める別の設定で、両者は独立して働きます。
自分のルートを記録する
TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。