山行中に撮った動画クリップは、カメラロールに自動で入りますか?
いいえ、自動では入らない。記録アプリの中の撮影画面から撮った動画クリップは、その山行の記録に紐づけられて、アプリ自身の履歴の中に保存される。標準のカメラアプリを一度も経由しないので、標準カメラで撮った動画のように写真アプリのカメラロールに入ることもない。これは不具合でも設定の見落としでもなく、動画をルート上の一点に紐づけて残すことと、写真アプリの共有ライブラリに保存することが、そもそも別の仕事だからだ。
結論
記録アプリ自身の撮影画面から撮った動画クリップは、撮り始めた瞬間のルート上の地点に紐づけられて、その山行の記録の一部として保存される。写真アプリとそこに表示されるカメラロールはまったく別の仕組みで、記録アプリの中でクリップを撮ったからといって、そのコピーが自動で渡されるわけではない。標準のカメラアプリで撮った動画だけが当たり前のようにそこへ保存されるのは、写真アプリが実際に受け取るよう作られている相手が、その標準カメラアプリだけだからだ。
ルートに紐づけることと、写真アプリに保存することは別の仕事
クリップをルートに紐づけるというのは、撮り始めたまさにその瞬間に、そのとき記録しているルート上の地点を読み取り、あとでクリップとその地点を一緒に保持しておくことを意味する。これができるのは記録しているアプリだけで、その瞬間ルートがどこにあるかを知っているのはそのアプリしかないからだ。動画をカメラロールに保存するのはまったく別の作業で、写真アプリという独立した仕組みが担っていて、ルートやルート上の地点という概念自体を知らない。アプリが保存のあとで写真アプリにもコピーを渡すこと自体は仕組みとしてできるが、それをしたところで紐づけそのものがより確かになるわけではなく、ただ同じファイルが互いに関係のないふたつの場所に増えるだけで、片方は相変わらずルートのことを何も知らない。
クリップは実際どこにあるのか
クリップが消えてしまったわけではなく、カメラロールという端末全体の撮影順の一覧ではなく、記録した山行に結びついた形で、記録アプリ自身の履歴の中に収まっている。写真アプリを開いてその日までさかのぼっても見つからないのは、そもそも一度も渡されていないからだ。その山行を開いて、ルート上の該当する地点にあるピンを見つけるのが——撮った瞬間そのクリップが保存された、まさにその場所であり——探すときの一番の近道になる。
iPhone の空き容量への影響
記録アプリの中でルートに紐づけられたクリップは、写真アプリで確認・管理できる容量にはそもそも含まれていないので、カメラロールの写真や動画を消して空き容量を作っても、そちらには影響しない。逆方向についても同じことが言える。その容量は記録アプリ自身の中にあるので、アプリを削除するとクリップも一緒に消えてしまう。ただし、そのクリップが属していた山行の履歴が、アプリの削除を乗り越えて残る形で別途バックアップされていれば話は別だ。
あえてカメラロールに入れたいとき
メッセージで送ったり、どこかに投稿したり、ほかの写真と並べて眺めたりするために、そのクリップを普段の写真アプリにも置いておきたいなら、それは記録アプリの中から共有や保存の機能を使って自分で行う、意図的な一手間になる。あるアプリのファイルを別のアプリのライブラリに保存するときと同じ考え方だ。クリップを撮ったことの副産物として自動的に起きるわけではない。クリップとピンは、どこかからコピーを求められるまで、記録アプリ自身の履歴の中で一緒にとどまるように作られているからだ。
勘違いしやすいところ
- 写真アプリに見当たらないからといって、クリップが消えたと思い込む — たいていはどこにも行っておらず、記録アプリ自身の履歴の中に、その山行に紐づいたまま残っている。
- 山行の GPX や CSV の書き出しにクリップも一緒に入っていると期待する — 書き出しはあくまで座標の列か数値の表で、どちらのフォーマットにも動画ファイルを収める場所がない。
- 空き容量を作ろうとカメラロールを整理して、山行のクリップの分だけ空きが増えると期待する — そもそもそこに保存されていないので、何も変わらない。
- 容量を減らそうと記録アプリを削除する前に、中のクリップがどうなるか確認しない — その山行の履歴がほかにバックアップされていなければ、クリップもアプリと一緒に消える。
TrailCam でできること
TrailCam は、最長二分の動画クリップや写真、音声メモを、撮り始めた瞬間のルート上の地点に紐づけて、その山行自身の履歴の中に保存し、写真アプリにコピーを渡すことはしない。あとで山行を再生すると、そのピンの位置にクリップが表示され、ルートの続きと一緒に見られる。TrailCam はダウンロード無料です。
よくある質問
- 動画クリップだけでなく、山行中に撮った写真でも同じことが起きますか?
- 起きます。記録アプリの撮影画面から撮った写真も、クリップと同じ仕組みでその山行の履歴に紐づけて保存され、写真アプリには渡されません。カメラロールに自動で入るのは、iPhone 標準のカメラアプリで撮った写真だけです。
- あとから共有したい場合、山行のクリップをカメラロールに入れることはできますか?
- できます。ただしそれは別の一手間で、記録アプリの中から共有または保存の機能を使う必要があります。あるアプリのファイルを別のアプリのライブラリに移すときと同じ操作で、クリップを撮っただけで自動的に起きることではありません。
- 山行を GPX や CSV で書き出すと、動画クリップも一緒に書き出されますか?
- されません。どちらの形式も収めているのはルートそのもの——座標や標高、時刻の並び、あるいは集計値の表——で、動画ファイルを入れる場所がもとから用意されていません。何を書き出しても、クリップは記録アプリ自身の履歴の中に残ります。
自分のルートを記録する
TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。