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ハイキングの動画クリップは、ファイル自体に GPS の位置情報を持っているのか

写真はシャッターを切った瞬間に、GPS の座標をファイル自体の中に持てる。動画ファイルも、仕組みとしては同じ種類の項目を持てないわけではない——ただし、あるクリップが実際にそれを持っているかどうかと、ルートを記録するアプリがそもそもそれを必要としているかどうかは、別々の問いであって、つい混同しやすい。あとから再生したときにクリップが正しい場所に現れたからといって、そのクリップのファイル自体に座標が埋め込まれている証拠にはならないし、逆に埋め込まれた座標を一切持たないクリップでも、正しい場所にきちんと収まることはある。

結論から言うと

動画ファイルが自分自身の中に GPS の座標を持つかどうかは、何がそれを記録したかと、そのときに位置情報の利用が許可されていたかどうかで決まる——写真に座標がつくかどうかを決めるのとまったく同じ条件だ。これはファイルそのものの性質であって、録画時間や端末名などと並んでメタデータの中に収まっている。一方、ルートを記録するアプリがクリップを地図上の一点にピン留めするのは、まったく別のしくみだ。すでに追跡していたルート上の一点にクリップを結びつける、アプリ自身の記録であって、クリップのファイルがたまたま自前の座標を持っているかどうかとは関係なく機能する。

言い換えれば、ファイル自体には何も書き込まれていなくても、クリップは再生したハイキングの中で正しくピン留めされうる。そもそもピンは、ファイルから取り出されたものではないからだ。

位置情報が置かれうる、二つの別々の場所

動画ファイルは、写真ファイルとだいたい同じ作りをしている——実際の映像本体に加えて、隣にメタデータの塊がついている。録画時間、フレームレート、端末名、そして場合によっては GPS の座標も、記録したアプリが位置情報にアクセスでき、録画を始めた瞬間に測位が取れていれば自動で書き込まれる。その項目が存在するなら、それはファイル自体に属している。ファイルをどこへコピーしても、その項目の中身はそのままついてくる——写真に埋め込まれた座標と同じことだ。

一方、ルート上の一点は、クリップではなく、ハイキングを追跡しているアプリのほうに属している。アプリはウォーキング全体を通じて、誰かが何かを撮ろうとタップしたかどうかに関係なく、座標の連なりをずっと記録し続けているので、歩いている間じゅう自分がどこにいるかをすでに把握している。クリップをそのルートにピン留めするというのは、すでに記録されているそれらの点のうち、どれがそのクリップに対応するかを書き留めるだけの作業だ——クリップの中ではなく、その隣に置かれた、アプリ自身のハイキングの記録の一項目にすぎない。

クリップが正しい場所に収まるのに、自前の座標が要らない理由

ルートの再生は、アプリ自身が持っているそのハイキングの記録から組み立てられていて、クリップをひとつひとつ開いて項目を読み取っているわけではない。ルートにはハイキングのあらゆる瞬間に対応する座標がすでに揃っている。クリップのピン留めは、それらすでに記録されている瞬間のうちのひとつを、このクリップが属する瞬間として印をつけているだけだ。この過程のどこにも、クリップのファイルが自前の位置情報を持っているかどうかに依存する部分はない——そもそも位置情報をファイルから読み取るつもりなど一度もなかったからで、クリップが撮られるより前から、その位置はすでにルートの中に収まっていた。

そしてこれは、二つの座標がどちらも間違っていないのに食い違いうることも意味する。クリップ自体に座標があるなら、それは録画を処理したソフトが、いつ書き込むかという自分なりのルールに従って書き込んだものだ。ルート側のピンは、別のタイミングで、別の理由から、別のソフトが書き込んだものだ。両者が常に一致するはずだと思い込むことこそがつまずきの原因であって、どちらかの座標そのものが当てにならないわけではない。

手元のクリップが実際に持っているかどうかを確かめる

確かめ方は写真のときとまったく同じで、ルートの中でどう振る舞っているかから推測するのではなく、そのファイルを持っている端末上で、ファイル自体の情報を直接見ることだ。書き込めるはずの場面でも、この項目を書かない動画アプリは珍しくないし、確認している場所にたどり着くまでにメッセージアプリやクラウド転送、形式の変換を経てきたクリップは、共有された写真が途中で座標を失うのとまったく同じように、かつて持っていた項目を失っていてもおかしくない。そこで項目が見つからないことは、そのクリップが本来のルート上に正しく置かれているかどうかとは、まったく別の話でしかない。

ハイキングを書き出すときにこれが意味すること

GPX ファイルは、ルート用の場所と、名前つきウェイポイント用の場所を持つ座標フォーマットであって、動画を添付するための項目は用意されていない。だからクリップのピンは GPX 書き出しにはまったく渡らず、渡るのはルートそのものだけだ。クリップのファイル自体が何を持っているか、あるいは持っていないかは、それとはまた別の話で、どちらももう一方の代わりにはならない。ピン留めされたクリップを伴わずに書き出されたルートは、そもそも GPX ファイルが持つ予定のなかったものを欠いているだけであり、自前の座標を持たないクリップは、ルートの再生がもともと必要としていなかったものを欠いているだけだ。

TrailCam の場合

TrailCam は、最長2分の動画クリップ、写真、ひとことの音声メモを、撮影を始めた瞬間に記録されていたルート上の地点に紐づける——ルートそのものの中の一項目であって、クリップのファイルが実際に何を持っているかには依存しない。あとから保存したルートを再生すると、その点にそれぞれのクリップが表示され、下では高度プロフィールが動く。ハイキングを GPX 1.1 や CSV として書き出す機能——TrailCam Pro のオプション機能——が運ぶのはルートだけで、クリップはアプリの中にとどまり、ルートを再生することであらためて一つにまとまる。TrailCam 自体のダウンロードは無料だ。

よくある質問

TrailCam は動画ファイル自体に GPS の座標を書き込みますか? それともルートの中だけですか?
ピンはルートの中にあり、クリップが結びついている地点として存在します。再生を成り立たせているのはそちらで、クリップのファイル自体の中にある座標の項目には依存していません。
動画クリップを誰かに送ったら、位置情報はそのまま残りますか?
それはファイル自体がどんな項目を持っているかと、送った経路がその項目を保ったままにしたかどうか次第で、共有された写真が置かれるのと同じ状況になります。アプリ自身のルートの中でクリップがどう置かれているかには影響しません。
ハイキングを GPX として書き出すと、動画クリップも含まれますか?
含まれません。GPX はルートと名前つきウェイポイントのための座標フォーマットで、動画ファイルを添付するための項目は用意されていません。クリップはアプリの中でハイキングとともに残り、書き出しには渡りません。

自分のルートを記録する

TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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