TrailCam

ガイド

CSV で書き出したハイキング記録に、獲得標高は入っていますか?

結論は「その CSV が何をまとめたものか」で決まります。獲得標高という一つの数字なら、表計算の一つのセルに問題なく収まります。CSV が苦手なのは、その数字のもとになっている長い連なり——ルート上で記録された点、一つひとつの高度データ——のほうです。GPX はもともとその連なりを持ち歩くために作られた形式で、ふつうの CSV はそうではありません。ここを分けて考えると、どちらを選ぶべきかが見えてきます。

結論

CSV に獲得標高の合計を入れること自体は何の問題もありません。ただの一つの数字なので、日付や距離、行動時間の隣に並べるだけです。問題になるのは、その合計のもとになっている高度のプロフィール——ルート上のすべての記録点における高度を、順番どおりに並べたもの——のほうです。地図の下に描かれる、上り下りする曲線はこのプロフィールから引かれています。一回のハイキングを一行にまとめる形の CSV は、もともとその一行に合計値を並べるための形であって、何百・何千個という高度データの列を持ち歩くようには作られていません。

CSV というファイルが本来持っているもの

CSV(Comma-Separated Values)は、その名前のとおり、カンマで区切られた値の並びです。すべての行が同じ列構成を持つ、ただの平らなテキストで、「この行とこの行はまとめて一つのハイキングに属する」という入れ子の関係を表す仕組みを持っていません。行はそれぞれ独立しています。だからこそ、ハイキングの一覧には向いています。日付・距離・行動時間・ペース・獲得標高という列を一行に並べれば、一回分の山歩きがそのまま一行になり、一覧そのものが自然に平らな形になるからです。

平らな表が苦手とする、GPX が持っているもの

GPX はまったく逆の発想で作られています。XML という、構造の中に構造を入れられる形式で、トラックの中にセグメントがあり、セグメントの中に順番どおりの点の並びがあり、それぞれの点が緯度・経度・高度・時刻を持っています。この入れ子の仕組みがあるからこそ、一つのファイルの中に、二行で書けるようなハイキングの要約と、その要約のもとになった何百個もの高度データの両方を、互いに邪魔せず収められます。獲得標高は、点から点へと順番にたどりながら足し上げていく数字なので、この構造にとてもよく合っています。

点ごとの高度プロフィールをそのまま平らな CSV に入れようとすると、一点につき一行を使うしかなく、一回のハイキングの記録が何百行にもふくれあがり、その一方でハイキング全体の合計をどこに書くかが決めにくくなります。あるいは一つの数字に圧縮して、プロフィールそのものはあきらめるかのどちらかです。TrailCam の履歴書き出しを含め、ほとんどの CSV は後者を選んでいます。多くのハイキングの合計をコンパクトな表にまとめることが CSV の役割であって、一回分の軌跡データそのものの代わりではないからです。

一回分のハイキングでは、これがあまり問題にならない理由

獲得標高という数字そのものは壊れやすいものではありません。記録された点から一度だけ計算され、それがどこに書き写されても——表計算のセルでも、ファイルの要約欄でも——同じ数字です。形式によって変わるのは数字ではなく、その裏にある上り下りが後から見返せる形で残っているかどうかです。CSV の一行は「480 メートル登った」ことは教えてくれますが、ルートのどのあたりでその 480 メートルを稼いだかは教えてくれません。その行に、そもそも点のデータが渡されていないからです。上り下りの形そのもの——一つの数字ではなく、曲線として——を見たいなら、それは GPX ファイルか、記録したアプリの中に残っています。

勘違いしやすいところ

  • CSV には獲得標高がまったく入らないと思い込む——実際には合計の一数字としては入ります。入らないのは、その合計のもとになった点ごとのプロフィールのほうです。
  • 履歴の CSV 書き出しを、GPX ファイルの代わりとして期待する——一覧表と個々の軌跡ファイルでは答えている問いが違います。ハイキングごとの合計一行か、記録されたすべての点かの違いです。
  • CSV から開いた表計算に、グラフではなく獲得標高の数字が一つだけ並んでいて驚く——それは平らな表がそもそもそういうものだから、というだけです。
  • そのハイキングの GPX ファイルをそもそも作っていなかったのに、CSV のせいで高度データが「消えた」と思う——CSV と GPX は最初から持ち歩くものが違う設計であって、片方が失敗したわけではありません。

TrailCam の場合

TrailCam は 1 本のルートも履歴全体も GPX 1.1 で書き出せます。記録したすべての点——高度も含めて——を保持し、Strava・Garmin Connect・Komoot がそのまま読める形式です。CSV では、履歴全体をコンパクトな一覧にまとめて書き出せます。獲得標高そのものは、どちらの書き出しでも同じ記録済みのトラックから計算されており、選ぶのは「プロフィールごと持ち出すか、合計だけにするか」です。ダウンロードは無料です。

よくある質問

1 回分のハイキングを CSV で書き出すと、GPX なら残る高度データが消えますか?
要約としてまとめられた CSV は、獲得標高の合計は持っていますが、GPX が持っている点ごとの高度プロフィールは持っていません。記録そのものは同じで、書き出す形式によってどこまで一緒に持ち出されるかが変わります。
TrailCam が GPX と CSV の両方を用意しているのはなぜですか?
答えている問いが違うからです。GPX は記録された軌跡を点ごとにすべて保持し、Strava・Garmin Connect・Komoot が読み込める形式です。CSV は多くのハイキングをコンパクトな一覧にまとめる形で、ざっと見返したり表計算に取り込んだりしやすくなっています。
CSV で書き出すと、獲得標高の数字自体の精度が下がりますか?
いいえ。合計は記録されたトラックから一度だけ計算され、CSV のセルに入っても GPX のメタデータに入っても同じ数字です。変わるのは、その数字の裏にあるプロフィールが書き出しに一緒についてくるかどうかだけです。

自分のルートを記録する

TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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