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ハイキングアプリが位置情報の「常に許可」を求めるのはなぜ?

ハイキングアプリを入れて最初に「このAppの使用中のみ許可」ではなく「常に許可」を求められたとき、少し立ち止まりたくなるのは自然なことだ。「常に」は大きな頼み事に聞こえるし、「使用中のみ」のほうが控えめで賢い選び方に思える。けれど、画面をロックしてスマートフォンをポケットにしまったあともルートを記録し続けたいアプリにとっては、控えめに聞こえるほうの設定が、静かに動きを止めてしまう設定でもある。

短い答え

iOS は画面に出ていないアプリをバックグラウンドの扱いにし、バックグラウンドのアプリは「常に許可」を得ていない限り、位置情報を含めてほとんど何も受け取れなくなる。「このAppの使用中のみ許可」は、そのアプリが画面の前面にある間だけ位置情報を届け、そうでなくなった瞬間に止まるように作られた設定だ。「使用中のみ」しか許可していない状態で記録を始めると、画面が点いてアプリが前面にある間は記録が続くが、画面をロックするか別のアプリに切り替えた——つまり多くの人がその先の行程でスマートフォンをしまうタイミング——瞬間から、記録は薄くなるか止まる。

3 段階の許可と、それぞれが実際にしていること

位置情報を使うアプリに対して、iPhone は 3 段階の設定を用意している。確認するのは 設定 → プライバシーとセキュリティ → 位置情報サービス → 該当のアプリ、から。

  • 「許可しない」——そのアプリはいつであっても位置情報を一切受け取らない。
  • 「このAppの使用中のみ許可」——位置情報が届くのは、そのアプリが画面に出ている間だけ。別のアプリに切り替わった瞬間、あるいは画面をロックした瞬間に、新しい位置情報は届かなくなる。
  • 「常に許可」——アプリが記録中のタスクのように継続的な位置情報を必要とすると iOS に伝えている限り、バックグラウンドに回ったあとも位置情報が届き続ける。

この 3 つは、同じ機能を強弱で切り替えているのではなく、OS に対する 3 つの異なる約束だ。アプリ自身が勝手に段階を上げることはできず、変更できるのは常に本人だけで、いつでも設定から変えられる。

バックグラウンドでの記録に「常に」が要る理由

すべてのアプリがバックグラウンドでも常に全開で動き続けられるなら、スマートフォンは午前中でバッテリーが尽きる。iOS はこれを、画面から離れた瞬間にほぼすべてのアプリを一時停止させ、あらかじめ宣言されたごく一部のバックグラウンドタスクだけに例外を認めるやり方で解決している。ハイキング中の連続した位置情報記録は、その例外として認められている普通のケースのひとつだ。この例外があるからこそ、画面を消しても、上に別のアプリを開いていても記録は続き、そしてその例外は「常に許可」に紐づいている——「使用中のみ」は、アプリが画面から見えなくなった瞬間に止まるよう、はじめからそう設計されているからだ。

許可を求めるダイアログが、設定の奥に隠れているのではなく最初のうちに一度だけ出てくるのもこのためだ。歩いた道のうち画面を見ていた区間だけでなく、行程全体を追うという、そのアプリの存在理由そのものが、この許可なしには成り立たない。

「常に許可」が変えること、変えないこと

  • アプリが頼んでもいないのにバックグラウンドで位置情報を取り続けるという意味ではない。意味しているのは、あなたが始めた記録が進行中であれば、画面から目を離したあともその記録が続けられる、ということだけだ。
  • iOS が表示する目に見える合図——ステータスバーのインジケーターや、バックグラウンドで位置情報を一定回数使ったあとに iOS 自身が出す「このまま許可しますか」という確認——はそのままなくならない。
  • 一度決めたら固定されるわけではない。設定からいつでも「使用中のみ」や「許可しない」に戻せて、再インストールなしにすぐ反映される。
  • 正確な位置情報(高精度な位置情報)とは別の設定でもある。あちらは座標がどれだけ正確かを決め、こちらはいつ届くかを決める。「常に許可」のまま正確な位置情報だけをオフにすれば、いつでも位置情報は届くが精度は落ちる、という組み合わせになる。

つまずきやすいところ

  • 「使用中のみ許可」にしておいて、あとで記録が途中で終わっていたり大きな空白があったりして困る——画面をロックした瞬間に位置情報の更新が止まったからで、これは「使用中のみ」が設計どおりに動いた結果であって不具合ではない。
  • 長い記録の途中で iOS が出す確認ダイアログの「このAppの使用中のみ許可」を、あまり意味を考えずにタップしてしまう——このダイアログはまさにこの選択を捕まえるために出ているので、答えた瞬間からバックグラウンドの権限が下がる。
  • 「常に許可」にすると、記録していないときも位置情報を見張られていると思い込む——この設定が決めるのはバックグラウンドでも更新を止めないという許可の範囲だけで、記録中にその許可をどう使うかはアプリ側の話として別にある。
  • このアプリだけが特別に大きな許可を求めていると感じる——これはルートを記録するアプリなら共通して頼っている iOS 標準の仕組みであって、どこか一つのアプリだけの変わった頼み事ではない。

TrailCam がここでしていること

TrailCam は、画面を消していても、ほかのアプリを開いていても、ルートの記録を続ける。記録を始めたらスマートフォンをしまい、行程のあいだずっと画面を見続けなくていい、というのがこのアプリの前提そのものだからだ。それが成り立つのは「常に許可」が与えられている場合だけで、「使用中のみ」しか許可していないと、目を離した瞬間から記録はついてこなくなる。この許可を尋ねるダイアログは、設定の奥に隠さず最初のうちに一度だけ出す。アプリ自体のダウンロードは無料。

よくある質問

「このAppの使用中のみ許可」だけにするとどうなりますか?
アプリが画面の前面にある間は記録が続きます。画面をロックするか別のアプリに切り替えた瞬間から位置情報の更新は止まるか不安定になり、ハイキングやウォーキングのアプリではそれが行程の大部分を占めることが多いです。
「常に許可」にすると、記録していないときも位置情報を見られてしまいますか?
「常に許可」が意味するのは、記録のようにアプリが宣言した進行中のタスクがある間、バックグラウンドでも位置情報の更新が止まらないということだけです。許可の上限を決める設定であって、記録していない時間に何かが行われていることを保証するものではありません。
あとから「使用中のみ」に戻すことはできますか?
いつでもできます。設定 → プライバシーとセキュリティ → 位置情報サービス → 該当のアプリ、から変更すればすぐに反映されます。ただし、それ以降は画面をロックした時点で記録が追いかけてこなくなります。

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