GPX ファイルをパソコンで開く方法
GPX ファイルはたいてい地味な場所に転がり込んでくる——ダウンロードフォルダ、メールの添付、対応アプリが入っている前提で送られてきたファイル。ダブルクリックしても何も起きないことが多く、それだけで大きな問題のように感じてしまう。だが中身はただのテキストなので、実際にはアプリストアの一覧が示唆するよりずっと多くの場所で開ける。問われているのは、どの種類の「開く」が欲しいのかだけだ。
結論から
GPX ファイルはプレーンテキスト——XML——なので、専用アプリは何も要らない。テキストエディタで開けば生の構造がそのまま表示され、ウェブブラウザで開いても地図ではなく同じタグが表示される。GPX を読める地図ソフト、たとえば Google Earth Pro なら変換なしでそのまま開き、ルートを地形の上に線として描く。どれを使うべきかは、地図としてルートを見たいのか、それともファイルの中身そのものを確認したいのかで変わる。
「開く」の種類ごとに見えるもの
テキストエディタ
メモ帳や TextEdit など .txt を読めるテキストエディタで GPX ファイルを開くと、ファイルそのまま——緯度と経度、たいてい高度とタイムスタンプが入った要素が並ぶ XML のタグの塊——が表示される。何も描かれない。ファイルにちゃんとトラックポイントが入っているか、タイムスタンプがおかしくないか、手で加えた編集が意図した場所に反映されているかなど、ルートそのものではなくファイル自体を確認したいときはこれが正解になる。
ウェブブラウザ
たいていのブラウザは .gpx ファイルをダウンロードせずそのまま開く。.xml ではなく .gpx という拡張子がついたテキストにすぎないからだ。表示されるのはテキストエディタと同じ生のタグ構造で、多少シンタックスに色がつくこともあるが、地図にはならない——GPX を線に変換する仕組みを持ったページを開いていない限り、ブラウザ自体はそのやり方を知らない。
GPX を読める地図ソフト
Google Earth Pro は変換なしで GPX ファイルをそのまま開き、自前の衛星写真と地形の上にトラックを線として描く。「このルートは実際どんな形をしているのか」にちゃんと答えてくれる選択肢だが、ファイル 1 本を確認するためだけに入れるにはいちばん重い。
地図でルートをぱっと見たいだけなら
何もインストールせずにルートを一目見たいだけなら、無料でブラウザ上で動く GPX ビューアが最短の道になることが多い。ファイルを放り込めば、アカウントも要らず、あとに何も残さずに、その場でウェブ地図の上にトラックが描かれる。ファイルをどうこうしたいのではなく、ルートがどんな形だったかだけを知りたいときは、他の何かを試す前にまずこれを使う価値がある。
生のタグを見ることが本当に必要な理由
生のタグを読むのは、地図ツールが手元にないときの代わりというだけではなく、地図とは違う問いに答えてくれる。よそでインポートに失敗したファイル、妙に短く見えるトラック、構文を壊してしまったかもしれない手作業の編集——こうしたものは、地図上の線を眺めるより実際の構造を読むほうが確認しやすい。地図では、途中が欠けていたり点が壊れていたりしても、単なる空白にしか見えず理由までは教えてくれないことが多い。
つまずきやすいところ
- Windows や Mac でダブルクリックしても何も開かない——.gpx はすべての OS が標準でビューアを用意しているような一般的な形式ではないので、既定のアプリが結び付いていないことが多い。ブラウザやテキストエディタから手動で開けば、ダブルクリックでは動かない場合でも開ける。
- ブラウザで開いたら地図ではなく山ほどの山括弧タグが表示される——それは普通のブラウザタブとして正しく動いている証拠で、故障ではない。地図が出るのは、GPX を読んで描くために作られたページを開いたときだけ。
- メールで受け取った .gpx が文字化けして表示される、あるいはまったく開けない——メールソフトが添付ファイルを送信の途中で .xml や .txt に書き換えてしまうことがあり、それだけで OS が正しい候補を出せなくなる。
- 開けるのにトラックが表示されない——ファイルに実際に連続したトラックが入っているのか、それとも独立したウェイポイントだけなのかを確認する。位置の印だけで組み立てられたファイルには、描くべき線がそもそも存在しない。
TrailCam でどうなるか
TrailCam で記録したルートは、1 本の山行でも履歴全体でも GPX 1.1 か CSV で書き出せる。これは任意の TrailCam Pro に含まれる機能で、アプリ自体はダウンロード無料だ。GPX の書き出しはプレーンテキストなので、ここまで説明してきたパソコンでの開き方はそのまま当てはまる——TrailCam を入れていないパソコンでもブラウザやテキストエディタで開けるし、Google Earth Pro にも、Strava・Garmin Connect・Komoot にも、他の GPX ファイルと同じように問題なく読み込める。
よくある質問
- GPX ファイルを開くのにアカウントは要りますか?
- 要りません。ファイルの中身を読むだけなら、パソコンに最初から入っているテキストエディタかブラウザで十分です。地図として描きたい場合は GPX を読めるビューアが必要になりますが、無料でブラウザ上で動くものなら登録も要りません。
- GPX ファイルを Excel などの表計算ソフトで開けますか?
- 実用的には開けません。GPX は行と列の表ではなく XML なので、表計算ソフトは開けなかったり、タグをそのまま読めない文字列として取り込んでしまったりします。表計算ソフトで開くために作られているのは CSV 書き出しのほうです。
- テキストエディタで GPX ファイルを開いて保存すると壊れますか?
- 編集が XML の構文を崩してしまった場合だけ問題になります。閉じタグが 1 つ抜けるだけでも、あとで他のツールが読み込めなくなることがあります。名前や座標を 1 か所直す程度の慎重な編集なら、基本的に問題ありません。
自分のルートを記録する
TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。