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ガイド

GPX とシェープファイル、軌跡データはどちらがハイキングに向くか

GPX ファイルとシェープファイルは、地図の上ではどちらも同じ線として表示され得ますが、生まれた背景がまったく違います。GPX は GPS のトラックのために作られた形式で、1 つのファイルに、時刻つきの軌跡を収めることに特化しています。シェープファイルはあらゆる種類の地理的な図形を扱う汎用の GIS 形式で、複数のファイルにまたがって保存され、線に沿って時間が流れるという発想がそもそもありません。1 回のハイキングにとっては、この違いだけでどちらが向くかが決まります。

それぞれが何のために作られているか

GPX は 1 つのファイルで、トラックのために作られている

GPX はプレーンテキストの XML で、GPS のデータのためだけに作られており、トラックは点を順番に並べたリストで、たいてい各点に緯度・経度・標高・時刻が紐づいています。この構造があるのは、GPX がまさにこの仕事——何がいつ、どこを動いたかを記録すること——のために設計されているからです。

シェープファイルは複数のファイルの束で、あらゆる種類の GIS 図形のために作られている

シェープファイルはそもそも 1 つのファイルではありません。Esri が発表したこの形式は、最低でも図形を持つ .shp ファイル、インデックスの .shx ファイル、属性テーブルの .dbf ファイルの 3 つが必要で、たいてい座標系を定義する .prj ファイルも一緒についてきます。GIS システムが扱うあらゆる種類の地理的な図形——点、線、あるいは土地の境界や道路、土地被覆のようなポリゴン——を収めるために作られたもので、GPS の軌跡専用というわけではありません。1 つのシェープファイルには 1 種類の図形しか入れられないので、ハイキングのルートと途中のウェイポイントは、GPX のように 1 つのファイルにまとめて入れることができず、それぞれ別々のシェープファイルが必要になります。

ハイキングにとって何が問題になるか

シェープファイルが苦手にするのは時刻です。GPX のトラックは各点にそれぞれの時刻を持たせるので、あとからペースや行動時間を計算できます。シェープファイルの線の図形はふつう 1 つのフィーチャに属性テーブルの行が 1 つだけついていて、ルートを線のシェープファイルとして保存すると、たいていハイキング全体に対して 1 件のレコードが残るだけで、点ごとの時刻は残りません。ペースや行動時間の計算を可能にしていたその点ごとの時刻情報こそが、この変換で失われる部分です。

標高についてはもう少しましです。シェープファイルは、Z 対応のジオメトリ型——通常の 2D 版ではなく PointZ や PolylineZ——を使えば、各頂点に高さの値を持たせられるので、変換ツールがそのように書き出してくれれば、変換後のルートも標高プロファイルを保ったままにできます。実際にそうなるかどうかはソフト次第で、GPX からシェープファイルへの変換のすべてが、この設定を最初から有効にしているわけではありません。

並べて比べる

  • 構造: GPX は時刻つきのトラックを記述する 1 つのファイル。シェープファイルは図形と属性を記述する複数ファイルの束で、GPS や時刻とは特に結びついていない。
  • 由来: GPX は 2002 年に公開された、特定の企業に属さないオープンな形式で、GPS 機器やソフトのために作られた。シェープファイル形式は 1990 年代初めに Esri が汎用の GIS 作業のために発表した。
  • 対応状況: GPX はほとんどの GPS・ハイキング・地図アプリで開ける。シェープファイルは QGIS や ArcGIS のような GIS ソフトの標準的な作業形式で、それ以外での対応はより限られる。
  • 向いている用途: 時刻を保ったまま記録を残したいハイキングには GPX。同じルートをほかの地理データと並べて GIS で分析したい場合にはシェープファイル。
  • 読みやすさ: GPX はプレーンテキストで、どんなエディタでも開ける。シェープファイルの .dbf や .shp は、専用の GIS・空間データソフトでないと中身を読み解けない。

相互変換

GPX からシェープファイルへの変換は、GIS ソフトにとってはよくある作業です。たとえば QGIS は GPX ファイルをそのままレイヤーの集まりとして読み込み、トラック・ウェイポイント・ルートがそれぞれ別々のレイヤーになります。そのどれもが数クリックでシェープファイルとして書き出せて、ルートの高低差を残したい場合は Z 対応のジオメトリ型に標高を書き込むオプションも選べます。

逆にシェープファイルから GPX への変換も、同じ GIS ソフトを使って逆向きに行えますが、そもそもそのシェープファイルが実際のトラックに由来する線や点のレイヤーを持っている場合にしか意味がありません。公園の境界や地籍のようなポリゴン用に作られたシェープファイルには、そもそも書き戻すべきルートが存在しません。

TrailCam が書き出す形式

TrailCam は記録したハイキングを GPX 1.1、または CSV のサマリーとして書き出し、シェープファイルとしては書き出しません。一度きり、順番どおりに、時間をかけて起きた歩きに合うのは GPX のほうで、シェープファイルはあとからその形をどうにか再現しようとする側です。ルートをほかのレイヤーと一緒に GIS プロジェクトに置きたい場合、その GPX ファイルこそが、QGIS のような GIS ソフトが直接変換できる出発点になります。書き出しは任意の TrailCam Pro の機能で、アプリ自体は無料でダウンロードできます。

よくある質問

シェープファイルはハイキングの各点の時刻を保持しますか?
ルートを線のシェープファイルとして保存した場合、たいてい保持されません。線のフィーチャはふつうトラック全体に対して属性テーブルの行が 1 つだけで、点ごとの時刻は持ちません。点ごとの時刻を残したいなら、記録した位置ひとつひとつに 1 行を割り当てる点のシェープファイルとして書き出す必要があります。
シェープファイルにハイキングの標高を保存できますか?
できます。PolylineZ のような Z 対応のジオメトリ型を使えば、各頂点に高さの値を持たせられます。ただし変換ツールがそのように書き出すかどうか次第で、通常の 2D のシェープファイルは標高をまるごと落としてしまいます。
TrailCam はシェープファイルに直接書き出せますか?
いいえ。TrailCam が書き出すのは GPX 1.1 か CSV のサマリーです。シェープファイルが必要な場合は、その GPX ファイルを QGIS のような GIS ソフトで開き、トラックやウェイポイントのレイヤーからあとで書き出すことになります。

自分のルートを記録する

TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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