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アクセスガイドは iPhone の GPS 記録に影響する?

アクセスガイドは、一見すると裏で静かに動いている記録に影響しそうな設定に見える——なにしろ端末を固定してしまう機能で、固定と聞くと想定より広く効いてしまいそうな印象を受けるからだ。実際には GPS の記録にはまったく触れない。理由は、アクセスガイドとバックグラウンドの位置情報がまったく別の層で動いているからで、片方は画面へのタップに何を許すかを決め、もう片方は画面を誰も見ていなくてもアプリに何を続けさせるかを決めている。

まず結論

いいえ。アクセスガイドは画面とボタンをロックする機能で、どのアプリを画面に固定するか、どのジェスチャーやハードウェアボタンをまだ使えるようにするか、画面の特定の範囲をタップに反応させるかどうかを決める。バックグラウンドでの位置情報の権限——記録アプリが画面を誰も見ていないあいだも位置を追い続けられる理由——とはまったくつながりがない。アクセスガイドを始めたときにすでに記録が動いていた山行は、セッションが始まったあともそのまま記録を続け、アクセスガイドが重なっていたからといって仕上がるルートが変わることもない。

アクセスガイドが実際にロックしているもの

アクセスガイドは設定 > アクセシビリティの中にあり、オンにするとセッションを始める方法が使えるようになる。固定したいアプリを開いた状態でサイドボタン——ホームボタンが残っている機種ならホームボタン——を3回連続で押すと始まる。その瞬間から、端末はそのひとつのアプリから自力で抜け出す方法を提供しなくなる。ホーム画面へのスワイプは反応せず、Appスイッチャーも開かず、コントロールセンターもスワイプでは呼び出せない。セッションを終えるときは端末のパスコード、あるいは終了方法として設定していればフェイスIDを求められ、それより先には何も進めない。

セッションを始める前の「オプション」画面では、さらにいくつかの調整ができる。音量ボタンとサイドボタンはそれぞれ個別にオフにでき、モーションによる入力も無視させられる。そしてハイカーにとっていちばん役立つのが、画面上に直接ひとつ以上の範囲を丸で囲む機能で、その範囲の中へのタップだけを完全に無効にしながら、残りの画面は普段どおりに反応させ続けられる。

それが GPS の記録に届かない理由

バックグラウンドでの位置情報は、アプリが最初に求めたときに一度だけ許可され、それ以降 iOS がそのアプリへ位置情報の更新を渡す仕組みは、アクセスガイドが触れているものとはまったく別の系統にある。アクセスガイドが動いているのは、いま画面に表示されているものに対してタップやボタン、ジェスチャーに何を許すかという層だけで、バックグラウンドで GPS の更新を受け取り続けられるアプリはどれかというところまで踏み込む設定は存在しないし、そもそも存在する理由がない。画面が消えていても記録を続ける許可をすでに持っている記録は、アクセスガイドのセッション中もその許可を持ち続ける。それは、画面に何が見えているかを変える他のどんな出来事に対しても同じで、そもそも「見えているかどうか」と「許可されているかどうか」は最初から別のことだからだ。

画面そのものの挙動もふだんと変わらない。アクセスガイドでスリープ/スリープ解除ボタンを無効にしても、無効になるのは自分でそのボタンを押す手段だけで、端末が普段どおり自動ロックのタイマーを裏で動かし、いつもの時間で画面を暗くする動作は変わらない。画面が暗くなっても記録が続くかどうかは、バックグラウンド記録の仕組み自体によってすでに決まっている、別の話である。

山行でアクセスガイドを使う本当の理由

アクセスガイドはもともと、子どもに端末を渡すときや、ひとつの作業だけが画面に出ている方が助かる人のために作られた機能で、状況としてはまったく違う。しかし同じロックが、ポケットの中や、トレッキングポールのストラップに時々触れる手の中でも、はっきり役に立つ場面がある。ポケットの中で山行を記録している端末は、布越しに偶然触れてしまうことがときどきあり、何も止めるものがなければ、その一回のタップがAppスイッチャーやコントロールセンター、あるいは記録アプリの中の一時停止・終了・削除といったボタンに当たってしまうこともある。アクセスガイドのセッションは、固定した一つのアプリ以外へのそうした偶然の行き先をすべて取り除き、アプリの中でも誤って触れてほしくない部分があれば、その範囲を丸で囲んでおけば最後の隙間もふさげる。

つまずきやすいところ

  • パスコードを設定しないまま、あるいは覚えていないままセッションを始めてしまうこと——アクセスガイドを終えるには端末のパスコードかフェイスIDが必要で、それ以外に抜け出す方法はなく、一日中ひとつのアプリに固定しておくつもりならなおさら重要になる。
  • 写真やクリップ、音声メモを撮るボタンを覆う範囲を丸で囲んでしまうこと——範囲はその中のタップを一律に無効にするだけで、どのボタンが自分にとって大事かまでは考慮してくれない。
  • スリープ/スリープ解除ボタンを無効にすれば画面がずっとつきっぱなしになると思い込むこと——自動ロックはそれとは関係なくいつもどおり画面を暗くし、ロックし続けており、それを止めるにはまったく別の設定が必要になる。
  • アクセスガイドが GPS の精度やバッテリーの減り方、位置を記録する頻度まで変えると考えること——そのどれも、画面のロックが触れられる範囲の外にある。

TrailCam の場合

TrailCam は画面で何が起きていても関係なくバックグラウンドで GPS のルートを記録し続けるので、TrailCam に固定したアクセスガイドのセッションが動いていても、ルートの記録のされ方は何も変わらない——アクセスガイドが登場するよりずっと前から、画面が消えていても、ロックされていても、別のものが表示されていても記録を続けるようにできているからだ。ルート上の一点に紐づく写真や動画クリップ、音声メモも、撮影に使うボタンがわざと無効にした範囲に入っていなければ、セッション中も普段どおり撮影できる。アプリ自体のダウンロードは無料。

よくある質問

アクセスガイドをオンにすると GPS の記録は一時停止したり止まったりしますか?
いいえ。アクセスガイドが制御しているのは、画面へのタップに何を許すか、どのアプリを表示し続けるかであって、記録アプリが頼りにしているバックグラウンドの位置情報の権限とはつながりがありません。すでに記録されている軌跡は、セッションが始まったあともそのまま同じように続きます。
アクセスガイドのセッション中でも、写真の撮影や音声メモの録音はできますか?
できます。ただし、そのためのボタンがセッションを始めるときに丸で囲んで無効にした範囲に入っていなければ、という条件付きです。アクセスガイドが無効にするのは自分で選んだ範囲だけで、それ以外の画面はいつもどおりタップに反応します。
端末のパスコードなしでアクセスガイドのセッションを終える方法はありますか?
ありません。それがこの機能の狙いでもあります。他人が勝手にセッションを解除できないようにしている同じ要件が、自分のポケットの中でもロックを確実に保ってくれるので、丸一日ひとつのアプリに固定するつもりなら、始める前にパスコードを確認しておく価値があります。

自分のルートを記録する

TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。

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