ロックを解除しなくても、ハイキング中に写真や動画を撮れるのか
画面をロックしてポケットに入れたままでもルートの記録が続くのなら、途中で何かを撮るのも同じように、布越しにボタンを押すだけでできそうな気がします。実際にはそうはいきません。ルートを記録することと、写真や動画、音声メモを撮ることは、スマートフォンの別々の部分の上に成り立つ別々の仕事で、画面を見ずに動かせるように作られているのはそのうちの片方だけです。
結論から
いいえ——写真や動画、音声メモを撮るには、ロックを解除して記録画面を開いている必要があります。ハイキングの GPS の部分は画面が消えていても、ほかのアプリが前面にあっても動き続けます。位置情報の更新はただの数値で、誰も画面を見ていなくても iOS がバックグラウンドの処理に渡せるものだからです。写真や動画、音声メモはそれとは違います。撮る前にカメラのプレビューを見たり、マイクが拾っている音を確かめたりする、人が見聞きすることが前提の処理で、iOS はロックされた画面の裏でアプリが黙ってカメラの映像を使い続けることを認めていません。
GPSだけが特別扱いされ、カメラはそうならない理由
位置情報の測位は、緯度・経度・時刻という小さなデータのかたまりで、何かを表示したり誰かの注意を引いたりすることなく、バックグラウンドの処理がそのまま受け取って保存できます。iOS が位置情報を扱うアプリを、ロックされた画面の裏やほかのアプリの下でも動かし続けてよい数少ない種類のアプリとして扱っているのは、扱うデータがそれくらい軽く、その場で見て面白いものでもないからです。
カメラやマイクはこれとは種類の違うリソースです。どちらかを起動すると、シャッターを切る前に構図を確かめたり、音声メモがちゃんと始まったかを確認したりと、人が見聞きしてから残すかどうかを決めるものが生まれます。iOS はこれをフォアグラウンドの作業として扱い、画面に出ているアプリ自身が、しかもロックが解除された状態でなければ扱えないようにしています。これはロックされた電話がほかのどんなアプリに対しても黙ってカメラを開いたりしないのと同じ、iOS 全体に共通するカメラ・マイクの扱いのルールであって、ハイキング用のアプリだけの制約でも、見つけられなかった回避策があるわけでもありません。
ロックを解除して撮ることの実際のコスト
実際にはほんの数秒のことで、記録が中断されるわけではありません。何か残したいものに出会ったらロックを解除し、記録画面を開いて写真や動画、音声メモを撮り、また画面をロックする——それだけのことで、ルートが一時停止することも、距離や移動時間が減ることもありません。撮ることと一時停止することはもともと別々の独立した操作だからです。GPS の記録はそもそも止まっていません。少し前まで画面がロックされたままポケットの中で動き続けていたのと同じように、撮影のために画面を開いている間もずっと動き続けています。
実際にかかるコストがあるとすればバッテリーで、それも撮影に特有のものというより、ごくふつうの消費です。画面を点けてカメラを短く使うのは、ハイキングの途中で距離を確かめるために画面を見るのと同じ種類の消費で、つまりスマートフォンの中でいちばん電力を食うのは衛星の受信ではなく画面だということです。長い一日のあいだに何度か写真を撮るために使う数秒は、地図をずっと表示させておくために画面を点けっぱなしにするのに比べればずっと小さなものです。
ロック画面自体のカメラ機能では代わりにならない理由
iPhone にはロックを完全に解除しなくてもカメラにたどり着ける方法があります——画面の隅からスワイプする、あるいはコントロールセンターのショートカットです。これが実際に何を開くのかは、はっきりさせておく価値があります。開くのは iPhone 標準のカメラアプリで、撮った写真は写真アプリのライブラリにそのまま保存され、どこかで記録中のルートとは何の関係もありません。その方法で撮った写真はごくふつうの写真ではありますが、記録アプリ自体に触れていない以上、ハイキングのどの地点にも紐づけられません。ルート上の正確な場所に紐づいた写真がほしいなら、結局は記録アプリそのものを開く必要があり、それはロック画面のショートカットではなく、きちんとロックを解除するということです。
TrailCam の場合
TrailCam はバックグラウンドで GPS のルートを記録し、画面が消えていてもほかのアプリが前面にあっても記録を続けます——これはまさに位置情報の部分が想定通りに動いている状態です。写真、最長2分の動画クリップ、話して残す音声メモの撮影は記録画面そのもので行い、撮った地点のルート上の場所にそのまま紐づきます。だからこそ、その数秒のあいだだけはロックを解除してその画面を開いておく必要があります。ダウンロードは無料です。
よくある質問
- ロックを解除して写真を撮ると、GPSの記録は一時停止しますか?
- いいえ。写真や動画、音声メモを撮っても記録は一時停止しません。少し前まで画面がロックされていたか、いま記録画面を開いて何かを撮っているかにかかわらず、GPSの記録はずっと動き続けています。
- iPhoneのロック画面のカメラ機能を使って、ハイキングに写真を追加できますか?
- 直接はできません。ロック画面のショートカットが開くのは iPhone 標準のカメラアプリで、撮った写真は写真アプリのライブラリに保存されるだけで、どこかで記録中のルートとはつながりません。ハイキングの場所に紐づいた写真がほしい場合は、記録アプリ自体を開いて撮る必要があります。
- 写真を撮るためにロックを解除しているあいだ、GPSの記録は止まりますか?
- いいえ。画面が消えているとき、ほかのアプリが開いているとき、撮影のために記録画面自体を開いているとき、そのどの状態でもルートは同じように記録され続けます。GPSの記録が止まる原因にはなりません。
自分のルートを記録する
TrailCam は iPhone 用の GPS ルート記録アプリです。動画・写真・音声メモを撮ったその地点に紐づけて保存し、GPX 1.1 または CSV で書き出せます。ダウンロードは無料です。